イネ科牧草の初冬追播による暖地低標高地帯の簡易な草地更新法

タイトル イネ科牧草の初冬追播による暖地低標高地帯の簡易な草地更新法
担当機関 四国農業試験場
研究期間 1993~1995
研究担当者 佐藤健次
井村 毅
小追孝実
発行年度 1995
要約 寒地型イネ科牧草を初冬追播し、翌年の3月中旬にNレベルで0.6kg/aの追肥、5月下旬に第1回目の利用を行い、その後春と同量を追肥し、第2回目利用まで30日以上の再生期間を設けると、暖地低標高地帯での草地の簡易更新が可能である。
キーワード 寒地型イネ科牧草、初冬追播、追肥、再生期間、暖地低標高地帯、簡易更新
背景・ねらい 暖地の低標高地帯の草地では、気象要因の影響が大きく、寒地型牧草地の植生が悪化し易いので、3~5年ごとに草地を簡易に更新する必要がある。そこで、初冬の12月に寒地型イネ科牧草を追播し、翌春に安定的な牧草の定着を図る簡易な更新法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 初冬追播後、5月下旬以降に翌春の1番草を刈取ると、追播草種の草丈・乾物重及び2番草の個体群成長速度が良好となり、安定的な生長が確保し易いので、牧草が消滅したメヒシバ優占草地における植生改善効果が大きい。植生改善効果は、オーチャードグラス(品種ナツミドリ)がトールフェスク(品種ナンリョウ)よりも良い(表1)。
  2. 1番草刈取後に、Nレベルで0.6㎏/aの施肥をすると、草丈、被度及び乾物重に有利な状況がみられ(表2)、また追播牧草の草種構成割合(図1)も大きく、メヒシバ優占草地における植生改善効果が大きい。
  3. オーチャードグラス及びペレニアルライグラスの追播草地では、1番草の利用から2回目の利用までに約30日間の再生期間を設けると、必要最小限の現存畳を確保できる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 暖地低標高地帯の草地に、本成果の供試草種を追播する場合、簡易な更新技術の一手法として活用できる。
  2. 追播時には、強害雑草が少なく、裸地が見える状態であることが必要。本方法でトールフェスクを用いる場合、利用間隔を長くする。
図表1 224766-1.jpg
図表2 224766-2.jpg
図表3 224766-3.jpg
図表4 224766-4.jpg
カテゴリ 病害虫 寒地 雑草 施肥 品種

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