アルファルファの再生に及ぼす根部貯蔵養分の重要性

タイトル アルファルファの再生に及ぼす根部貯蔵養分の重要性
担当機関 北海道立天北農業試験場
研究期間 1997~1999
研究担当者 大塚省吾
木曽誠二
発行年度 1997
要約 アルファルファ(AL)根部の貯蔵養分である非構造性炭水化物(TNC)は地上部の再生に強い影響を与える。1、2、3番草とも再生開始時の根部TNC含量が高ければ、一茎重、茎数が増加し、収量も高まる。
背景・ねらい 天北地域では、耐干性草種であるアルファルファ(AL)の栽培を、劣悪な気象や土壌条件を克服して拡大することが強く求められている。そのためには、再生に大きな影響を及ぼす根部の非構造性炭水化物(TNC)を安定多収栽培の視点から評価することが重要である。
本試験は、ALの刈取り管理技術にTNC情報を活用するために、再生開始時の根部TNC含量と再生量、とくに収量あるいは収量構成要素との関係を圃場条件下で明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. ALの再生開始時における根部TNCの設定は、試験開始前の刈取り処理により調整した(図1)。この時点における根部TNC含有率は1番草が21~36%、2番草が13~24%、3番草が8~30%である。
  2. 再生開始時の根部TNC含有率と各番草の茎数(図2)、一茎重との間には正の相関がある。しかし、再生開始時の冠根部重や株数と各番草の収量構成要素との間には明確な関係がみられない(図省略)。
  3. 1、2、3番草とも収量調査時の茎数(図3)や一茎重は収量と正の関係にある。また、再生開始時の根部TNC含有率と収量の間にも正の相関がみられる(図4)。
  4. 以上から、ALの安定多収栽培には、再生開始時の根部TNCを高く維持することが必要である。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果をTNCを指標とした新しいALの刈取り計画(早刈りを含めた、地域の気象に対応した刈取り管理)に活用する。
  2. 天北地域の浜頓別町(褐色森林土)における気象条件で得られたものである。
図表1 224846-1.JPG
図表2 224846-2.JPG
図表3 224846-3.JPG
図表4 224846-4.JPG
カテゴリ 肥料 アルファルファ 管理技術

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