オーチャードグラス及びペレニアルライグラスの低施肥条件における生産性

タイトル オーチャードグラス及びペレニアルライグラスの低施肥条件における生産性
担当機関 草地試
研究期間 1996~1997
研究担当者 原島德一
西田智子
尾上桐子
発行年度 1997
要約 オーチャードグラスは低施肥管理でも植生を維持するが、ペレニアルライグラスは利用3年目以降の夏期の高温と干ばつのため減少する。シロクローバの混播によって春の生産量が増加するため40~60%の増収が認められる。
背景・ねらい  無施肥あるいは少量施肥条件下で最大の牧養力を得ながら植生の維持を図るための管理利用法を確立する。そのため,従来一定程度の施肥を前提に評価されていた牧草類を無施肥あるいは少量施肥条件下で永続性,生産性の面から再評価する。
成果の内容・特徴  オーチャードグラス(マキバミドリ)及びペレニアルライグラス(フレンド)の単播区並びにこれら草種のシロクローバとの混播区を設けた(基肥N-P2O5-K2Oそれぞれ8-12-8㎏/10a)。N-P2O5-K2Oの追肥量を10a当たり各々0,2㎏,4㎏として,年5~6回刈り取った。追肥は尿素入りIB化成を用い,7月に施用した。
  1. 播種草種の生産量は利用2年目までは施肥量の多い区ほど多い傾向が認められるが、
     3年目以降は施肥量による差は明らかではない(図1)。利用にともなう生産量の低下はペレニアルライグラスの方がオーチャードグラスより大きい(図1)。
  2. シロクローバ混播区の播種草種の生産量は,シロクローバが維持されていた2年目までは単播区より40~60%多い(表1)。3年目以降,単播区にもシロクローバが侵入したため,オーチャードグラスではシロクローバ混播の効果は小さくなるが,ペレニアルライグラスではシロクローバ混播の効果がある(図1,表1)。
  3. シロクローバ混播区の生産量は夏から秋は単播区と差はないが,4,5月の生産量が多く,シロクローバの混播による増収効果は春の生産量が増加するためと考えられた(図2)。
  4. 3年目以降,夏期の高温と干ばつのためにペレニアルライグラスの草種構成割合が低下し,雑草の割合が増加する(表2)。オーチャードグラスは一部で雑草の侵入が認められたものの80%前後の草種構成割合を維持する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 温暖地の牧草地の低施肥管理の参考となる。
  2. これは刈取条件での結果であり,放牧条件では別途検討が必要である。
図表1 224873-1.JPG
図表2 224873-2.JPG
図表3 224873-3.JPG
図表4 224873-4.JPG
カテゴリ 病害虫 雑草 施肥 播種

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