とうもろこし南方さび病抵抗性についての遺伝様式

タイトル とうもろこし南方さび病抵抗性についての遺伝様式
担当機関 九州農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 伊東栄作
池谷文夫
濃沼圭一
発行年度 1998
要約 わが国暖地の晩播・夏播き用とうもろこし育種素材における南方さび病抵抗性の遺伝には相加効果が重要で、抵抗性F1 品種の育成には親自殖系統の抵抗性の向上を図ることが最も効果的である。
背景・ねらい わが国暖地の晩播・夏播き栽培での主要病害である南方さび病は、比較的新しい病害であるため、抵抗性の遺伝は明確になっていない。そこで、九州農試で改良を進めている育種素材における本病抵抗性の遺伝様式を明らかにしようとした。
成果の内容・特徴
  1. 南方さび病抵抗性のデント種およびフリント種育種母材に由来するそれぞれ3自殖系統に、1感受性デント種自殖系統を加えた7系統とその片ダイアレルF121組合せを供試し、3回の抵抗性検定試験を行った。
  2. 南方さび病発病程度についての分散分析では、a項で示される相加効果が1%水準で有意、b1項で示される平均優性効果が5%水準で有意である(表1)。
  3. 発病程度には親自殖系統と一定親平均値の間で一部逆転するものも見られたが、b2項およびb3項で示される系統優性効果および特定優性効果は有意ではない(表1、2)。
  4. 以上のことから、南方さび病抵抗性には相加効果が重要で、抵抗性F1品種の育成には、親自殖系統の抵抗性の向上を図ることが最も効果的と結論される。
成果の活用面・留意点
  1. とうもろこし南方さび病抵抗性育種の基礎的知見として活用できる。
  2. 現在九州農試で利用している育種材料についての知見である。
図表1 224898-1.JPG
図表2 224898-2.JPG
カテゴリ 育種 抵抗性 抵抗性検定 とうもろこし 品種

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