黄熟期におけるトウモロコシの微量要素濃度エゾノギシギシ自動検出型スポットスプレーヤ

タイトル 黄熟期におけるトウモロコシの微量要素濃度エゾノギシギシ自動検出型スポットスプレーヤ
担当機関 草地試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 須永義人
畠中哲哉
原田久富美
発行年度 1999
要約 全国各地より収集した黄熟期のトウモロコシの微量要素(Fe、Mn、Zn、Cu、Mo、Co、Ni)濃度について実態を明らかにした。Fe、Mn、Coは、日本標準飼料成分表に示された乳熟期の値と比べて低い濃度である。
背景・ねらい 飼料に含まれる微量要素は家畜の生体内で多くの生理学的に重要な役割を果たしている。飼料畑では家畜ふん尿の多量施用による土壌反応のアルカリ化や養分バランスの悪化が懸念されており、飼料作物の微量要素濃度に対する影響も心配されている。しかしながら、飼料作物、特に長大型飼料作物においては、微量要素濃度の実態について、十分なデータの蓄積がなされていない。日本標準飼料成分表においてもトウモロコシでは、サイレージとしての利用適期である黄熟期の微量要素濃度は示されていない。そこで、全国各地の試験場で栽培し、黄熟期に収穫されたトウモロコシについて、微量要素濃度の実態を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 東北から九州に至る10地点(表1)より収集したさまざまな品種、異なる施肥管理で栽培された黄熟期のトウモロコシ128点の微量要素濃度を分析した。採取地ごとの微量要素濃度には、採取地間で最小値と最大値で2~10倍以上の差が見られる(表2)。
  2. 分析した全サンプルの微量要素濃度の基本統計量を表3に示す。日本標準飼料成分表(1995年版)に記載された乳熟期のトウモロコシの値と比べて、黄熟期におけるFe、Mn、Coの実際の濃度は著しく低い。また、Fe、Mn、Zn、Cu、Coについて、日本飼養標準・乳牛(1999年版)に記載されている中毒発生限界を上回る試料はないが、そこに示された要求量を満たしていたのはFeのみで、他の要素は半分以下の濃度である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 飼料作物の微量要素濃度を考える上での基礎資料(日本標準飼料成分表など)として利用できる。
  2. 分析結果は地上部全体の値である。
図表1 224974-1.jpg
図表2 224974-2.jpg
図表3 224974-3.jpg
カテゴリ 肥料 飼料作物 施肥 とうもろこし 乳牛 品種

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