家畜糞尿負荷の大きな酪農経営における飼料生産

タイトル 家畜糞尿負荷の大きな酪農経営における飼料生産
担当機関 草地試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 青木 寿美男
発行年度 1999
要約 酪農経営における自給飼料生産は、飼養頭数と飼料畑の適正なバランスを取ることが基本である。家畜糞尿負荷量が大きな場合には、家畜糞尿の堆肥化など適正な処理を行い、余剰糞尿は経営外での利用促進をはかることである。
背景・ねらい 乳牛飼養の冬頭化に見合う耕地面積の拡大が進まず、耕地への多量糞尿還元が行われ飼料の品質低下や中には飼料生産を放棄する経営も見られる。こうした飼料生産基盤の弱体化は、購入飼料依存や家畜糞尿による環境問題を惹起させ、酪農経営の存続も危惧される
状況にある。そこで、家畜糞用還元の実態を明らかにし、安定した飼料の生産と確保を可能にさせる土地利用を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 栃木県北部酪農地域の耕地への糞尿負荷量は、経産牛飼養が30頭以上になると飼料作 への施用限界(5~6t/10a)を大きく超える20t/10a以上となり、100頭以上では68t/10aにも達して経営内での飼料生産は大きく制約されてくる(表1)。
  2. 自然流下方式の経営では、貯留槽の制約から糞尿の通年的な施用可能な園場を確保して不需要期の糞尿を施用している。これで施用量が調整され、飼料作物への糞尿施用量は限界内収められ、飼料生産を行っている。しかし、糞尿の不需要期施用圃場は過剰施用となると同時に耕地の利用率も低下させる。
  3. 糞尿負荷の大きい経営は、堆肥処理施設を整備し、堆肥の一部を敷き料素材として戻し利用を行うことによって、飼料畑への糞尿施用量を限界内に抑え、多様な飼料作物の作付けを可能にしている(表2,図1)。このことは土地利用においても高い利用率を実現し、飼料生産の労働配分や貯蔵施設利用効率を高める効果も生みだしている。
  4. 土地制約の厳しい酪農経営における飼料生産は、家畜糞尿の処理利用のあり方に大きく規制される。限られた耕地を有効に利用して良質飼料生産を継続するには、家畜糞尿を堆肥化等の処理を行い耕地への堆厩肥の適正量の施用と、余剰な堆厩肥の耕種農家等経営外での利用を促進していく必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 糞用負荷量の大きい酪農地帯(経営)での良質自給飼料生産・確保に向けた酪農構築の資料となる。
図表1 224981-1.jpg
図表2 224981-2.jpg
図表3 224981-3.jpg
カテゴリ 経営管理 飼料作物 乳牛

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