タイトル |
1日及び2日仕上げによる良質粗飼料の生産 |
担当機関 |
青森県畜産試験場 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1994 |
要約 |
モアコンディショナーで刈取後、フレールモアで圧砕する事により原料草の予乾が促進され、迅速な飼料生産を目指す上で有効である。この体系により、1番草では1日でサイレージ、2番草では2日で乾草の調製が可能である。
|
背景・ねらい |
乾草及びサイレージ調製作業の短縮を図るため、原料草の乾燥速度に及ぼす刈取作業機 の違いやフレールモアによる圧砕処理の有無の影響についていて検討するとともに、 1日でサイレージ、2日で乾草に仕上げるための気象条件について明らかにしようとした。
|
成果の内容・特徴 |
- デスクモアに比べてモアコンディショナー刈りでは原料草の水分が常に低く推移
し予乾作業の効率化の上で有利である。 (図1) - モアコンディショナーで刈り取り後フレールモアにより原料草を
圧砕することにより、その後の乾燥がさらに促進される。 (図2) - モアコンディショナー-フレールモア体系における刈取当日及び翌日夕方における
原料草水分は晴天日を前提とした場合、日中の最高気温、 及び日平均風速の影響が大きい。 (表1) - 1日仕上げのサイレージ(水分60%)、2日仕上げの乾草(水分20%)の生産が可能な
気象条件は風速を平年並とした場合、日最高気温がサイレージで19.7度C、 乾草で23.9度Cと推定される。 (表2) - 日最高気温19.7度Cは1番草の収穫時期の6月上旬の平均値に、
また23.9度Cは2番草の収穫期の7月下旬の平均値に近似する。 したがって、1番草では1日でサイレージへ、 2番草では2日で乾草へ調製することが可能である。
|
成果の活用面・留意点 |
- 被雨や刈遅れを回避した良質粗飼料生産のための技術資料として活用される。
- 早朝に刈取り及び圧砕作業を終了し、
反転作業を1日3回以上とした場合に適用する。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
図表4 |
|
カテゴリ |
乾燥
|