コメツブツメクサが春期のシバ草地の生産性に及ぼす影響

タイトル コメツブツメクサが春期のシバ草地の生産性に及ぼす影響
担当機関 中国農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 斎藤誠司
高橋佳孝
井出保行
佐藤節郎
発行年度 1999
要約 シバ草地において早春に出現するコメツブツメクサは、重要な飼料源になるとともに、シバの乾物生産量を高めることから、春期におけるシバ草地の生産性向上に貢献する。
背景・ねらい 低投入で持続的に利用管理されるシバ草地において、窒素を固定し、家畜の栄養バランス改善に寄与するマメ科植物は重要である。そこで、島根県大田市のシバ草地に出現するマメ科植物、コメツブツメクサがシバ草地の生産性に及ぼす影響を検討した。
成果の内容・特徴
  1. コメツブツメクサは、春に下種する種子により秋に出現する。秋の定着は春の着花に影響され、翌春の生育は秋の定着に影響される(図1及び図2)。
  2. シバ草地においてシバの生産量が高まるのは5月以降である。コメツブツメクサは、シバの生産量が低い早春期に高い生産量を示す(図3)。
  3. シバ草地における放牧牛の採食草はシバが主体になるが、シバの生産量が低い時期は、放牧牛の全採食草に占めるコメツブツメクサの割合が高い(図4)。
  4. シバとコメツブツメクサが混生する時期、コメツブツメクサと混生することにより、シバの窒素含有率および乾物生産量は高まる(表1)。コメツブツメクサが固定した窒素による効果と考えられる。
    このように、コメツブツメクサは春期の重要な飼料源になるとともに、シバの乾物生産量を高めることから、春期におけるシバ草地の生産性向上に貢献する。
成果の活用面・留意点
  1. シバ草地を持続的に利用管理する際の基礎資料となる。
  2. コメツブツメクサの生育や着花数は、気候条件や放牧条件等によって変化することがある。
図表1 225002-1.jpg
図表2 225002-2.jpg
図表3 225002-3.jpg
図表4 225002-4.jpg
図表5 225002-5.jpg
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