品種選定によるスーダングラスの硝酸態窒素濃度の低減効果

タイトル 品種選定によるスーダングラスの硝酸態窒素濃度の低減効果
担当機関 草地試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 原田久富美
須永義人
畠中哲哉
発行年度 2000
要約 市販されているスーダングラスについて、硝酸態窒素濃度の低い品種を選定した。低蓄積性の品種を利用し、刈り取り時期を遅らせることで、より硝酸態窒素濃度の低いスーダングラスを生産できる。
背景・ねらい
スーダングラスは乾草、青刈り利用だけでなく、近年はサイレージ利用を目的とした夏季ロールベール用の主要な草種となっている。しかしながら、ソルガム類は、多窒素施用条件下で栽培した場合、トウモロコシに比べて硝酸態窒素(NO3-N)濃度が高くなりやすく、特にスーダングラスは著しく高くなりやすい。そこで、品種選定を利用したスーダングラスのNO3-N濃度の低減化について検討する。 
成果の内容・特徴
  1. スーダングラスとして市販されている13品種には、NO3-N濃度の品種間差が存在する(図1)。年次および施肥の異なる栽培条件下においても、品種間のNO3-N濃度には高い相関関係が認められる(図2)。「HS9401」のNO3-N濃度は他品種の平均値と比較して26~48%低く、また、収量も比較的高い。
  2. スーダングラスのNO3-N濃度は、乾物集積により栄養生長期以降、経時的に低下し、開花期には、栄養生長期に比べて約50%低下する。「HS9401」のNO3-N濃度は栄養生長期以降、他品種の平均値と比較して低く、播種後85日目(開花期、晩生品種は未出穂)においては42%低い(図3)。
  3. 以上のことから、低蓄積性の品種を利用し、さらに刈り取り時期を遅らせることで、よりNO3-N濃度の低いスーダングラスを生産できる。
成果の活用面・留意点
  1. NO3-Nの蓄積が懸念される条件下でのスーダングラス栽培において参考となる。
  2. 低蓄積性の品種においても急性中毒の基準とされる乾物あたり0.2%を上回ることもあるため、収穫物のNO3-N濃度の診断ならびに過剰な施肥の防止が重要である。また、刈り取り時期を遅らせた場合の飼料品質の低下に注意する。

カテゴリ 肥料 栽培条件 施肥 ソルガム とうもろこし 播種 品種

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