茶飲料残渣サイレージの調製貯蔵技術

タイトル 茶飲料残渣サイレージの調製貯蔵技術
担当機関 草地試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 安藤 貞
河本英憲
藤田泰仁
蔡 義民
発行年度 2000
要約 茶飲料残渣には付着乳酸菌と単少糖類が少ないため、無処理のままでは良質なサイレージを調製しにくい。しかし、乳酸菌とセルラーゼを添加することで茶飲料残渣サイレージの発酵品質は改善される。
背景・ねらい
 茶飲料の需要が伸びるに伴い、製造時に排出される茶飲料残渣の廃棄量は増加の一途をたどっている。しかし、茶飲料残渣はタンパク質含量が高く、また、様々な生理活性物質が含まれており、家畜飼料としての価値が高いと考えられる。そこでドラム缶サイロと添加
物を用いた茶飲料残渣のサイレージ調製・貯蔵技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 茶飲料残渣からは乳酸菌は検出されず、好気性細菌や酵母の菌数が高い(表1)。しかも、単少糖類含量が極めて低いため(表1)、良質なサイレージを調製しにくい。
  2. 乳酸菌(Lactobacillus LP1株)及びアクレモニウムセルラーゼをそれぞれ105cfu/gおよび0.01%(原物あたり)添加する場合、無添加の場合に比べ、4ヶ月間貯蔵した後発
    酵品質の高いものが調製される(表2)。
  3. 茶飲料残渣サイレージには、カテキン類等の機能性成分含量(表3)および粗タンパク質含量(表4)が高い。
成果の活用面・留意点
  1. 食品産業廃棄物である茶飲料残渣をサイレージに調製することによって家畜飼料としての利用が可能になる。
  2. 実用化のためには、飲料生産工場、TMRセンターおよび酪農家の間での生産流通システムが必要となる。

図表1 225054-1.png
図表2 225054-2.png
図表3 225054-3.png
図表4 225054-4.png
カテゴリ 機能性成分 乳牛 保存・貯蔵

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