牛乳中のダイオキシン類濃度の変動

タイトル 牛乳中のダイオキシン類濃度の変動
担当機関 草地試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 井村 毅
山田明央
須藤まどか
早坂貴代史
発行年度 2000
要約 バルク乳中のダイオキシン類濃度は給与飼料中濃度と高い相関を示し、泌乳個体毎の濃度は分娩後日数の経過に伴って低下する。
背景・ねらい
 牛乳中に含まれるダイオキシン類は主として摂取した飼料に由来すると共に乳期等の個体条件によっても変動することが予測される。バルク乳中のダイオキシン類濃度低減化方策を策定する目的で、給与飼料中のダイオキシン類濃度と出荷乳中のダイオキシン類濃度の関係及び分娩後日数の経過に伴うダイオキシン類濃度の変化を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 毎月1回1年間に渡りサンプリングしたバルク乳中のダイオキシン類濃度の分布範囲は、最小 0.073-最大 0.136pgTEQ/g-wtである。バルク乳中濃度と給与飼料中濃度の相関関係は0.816であり、1%水準で有意である(図1)。
  2. 分娩後日数の経過に伴う生乳中のダイオキシン類濃度は、出荷しない初乳期には高い水準であるが、生産期では 180日目にかけて
    0.1pgTEQ/g-Milk程度まで直線的に低下した後に、それ以下の水準で安定的に推移する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. ダイオキシン濃度変動を理解するための資料となる。
  2. 分娩後5日間の初乳は出荷されない。また、牛乳はバルク単位で混合され出荷されるので、個体毎に出荷されることはない。なお、ここでのダイオキシン類の値はダイオキシン・フラン類とco-PCBの毒性等量の総和である。

図表1 225059-1.png
カテゴリ 出荷調整

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