| タイトル |
つくばにおける畑害虫タネバエの誘殺消長と薬剤感受性 |
| 担当機関 |
農業環境技術研究所 |
| 研究期間 |
1997~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
タネバエ誘引源に用いられるカイロモンのハエ類に対する誘引性は魚粉よりも選択性が高い。カイロモンによる誘殺成績によれば,つくばではタネバエは主に晩春~初夏に発生し,被害はこの時期に起こる。また,タネバエ成虫の薬剤感受性の地域間差異は比較的小さく,タネバエの有機リン剤感受性はイエバエよりも高い。
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| 背景・ねらい |
タネバエは寒冷地型の畑害虫で当該地帯では大きな被害を出してきたが,関東以西ではその発生生態はよく分かっていない。そこで,タネバエ成虫の誘引源として以前から利用されてきたカイロモンと魚粉の各種ハエ類誘引性の特徴を検討し,つくばにおけるタネバエの発生消長を明らかにする。また,タネバエ成虫の各種薬剤感受性パターンおよび感受性の地域間差異を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 魚粉のタネバエをはじめとするハエ類誘引性と比較して,カイロモン(β-フェネチルアルコールとn-吉草酸の4:1混合物)はイエバエ科やニクバエ科のハエをほんど誘引せず,誘引性は魚粉よりも選択性が高い(表1)。従って,タネバエの発生予察のための誘引源としてはカイロモンが適している。
- カイロモントラップによるタネバエ成虫の誘殺消長から,つくばでは3月下旬と5月中~下旬に発生のピークがあり,6月中旬~10月中旬にはほとんど発生せず,晩秋~初冬に僅かに発生するのが通常の発生パターンと考えられる(図1)。
- つくばおよび青森の同一場所で春と秋に採集した4個体群において,つくば個体群は青森個体群よりいずれも感受性は高かったが,感受性に顕著な差異はなかった。また,タネバエ成虫の有機リン剤感受性は概してイエバエよりも高い(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- タネバエ成虫の薬剤感受性は明らかになったが,幼虫の薬剤感受性は不明であり,本資料を活用するためには成虫と幼虫の薬剤感受性の相関性を検討する必要がある。
- 発生生態にも関連した本種の移動性を推定するため,成虫の薬剤感受性がその指標として役立つ。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
害虫
薬剤
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