タイトル | 輸入穀物に種子が混入しやすい外来植物の特徴 |
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研究期間 | |
研究担当者 |
下野嘉子 生物多様性研究領域 小沼明弘 |
発行年度 | 2007 |
要約 | カナダからの輸入コムギに混入していた植物種子の特徴を分析しました。その結果、「生産地の畑での発生量が多い」、「背が高い」、「種子に冠毛が無い」、「作物種である」、ことが混入率を高める要因であることが推定されました。 |
背景・ねらい | 日本は年間約2700万トンという膨大な量の穀物を輸入しています。これらの輸入穀物には、割合は少ないながらも、様々な植物の種子が混入しています。現在、国内の河川敷、飼料畑あるいは穀物畑で問題となっている雑草の一部は、それら輸入穀物の混入種子が起源であると考えられています。今後侵入してくる雑草に備えるためにも、どのような特徴をもった植物が輸入穀物に混入しやすいかを明らかにする必要があります。 |
成果の内容・特徴 | 2006年にカナダより輸入されたコムギ(20kg、20kg、10kgの3検体、計50kg)に混入していた植物種子を選別・同定し計数しました。その結果、13科42種類の種子が混入しており、10kgあたり平均1700個、重量比0.23%(輸入コムギにおける異物混入率輸入基準0.5%)の種子が見つかりました。中でも特に多かったものは、オオムギ、カラスムギ等のイネ科とアブラナ科の種子でした(図1右)。 この結果と、カナダのコムギ畑における既存の発生量調査(Lesson et al. 2005)の結果(図1左)を参考に、以下の6要因について混入率との関係を解析しました。 |
図表1 | |
図表2 | |
カテゴリ | 病害虫 あぶらな 大麦 雑草 |