キュウリのディルドリン残留濃度を予測できる土壌抽出法

タイトル キュウリのディルドリン残留濃度を予測できる土壌抽出法
研究期間
研究担当者 酒井美月
村野宏達
大谷卓
有機化学物質研究領域 清家伸康
発行年度 2008
要約 50%メタノール・水(メタノールと水の容積比)抽出により得られた土壌中ディルドリン濃度は、土壌が異なっていてもキュウリ植物体中ディルドリン残留濃度を予測出来ます。
背景・ねらい 近年、キュウリから残留基準値を上回る濃度でディルドリンが検出され、産地では、生産の自粛等の対応を余儀なくされています。そこで、栽培土壌とキュウリ植物体中ディルドリン濃度との関係を調べ、栽培前にキュウリのディルドリン残留濃度を予測できる土壌からの抽出方法を検討しました。
成果の内容・特徴 ディルドリン濃度および全炭素含量(T-C)が異なる土壌でキュウリ(品種名:シャープ1)をポット栽培し、キュウリ茎葉部への移行率とT-Cとの関係を調べた結果、両者には負の相関関係があり、T-Cが多い土壌ではディルドリンが強く吸着され、キュウリへ移行しにくいと考えられました(図1)。したがって、キュウリ中ディルドリン残留濃度を予測するために、土壌中T-Cに応じたディルドリンの抽出率が得られる方法を検討しました。
上記の土壌から比率の異なるメタノール・水の混液(0%~100%:容積比)で抽出したところ、ディルドリンの抽出率とT-Cとの間には負の相関関係がありました(図2)。
図表1 225515-1.jpg
図表2 225515-2.jpg
図表3 225515-3.jpg
カテゴリ きゅうり 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる