ブロイラーの成長と肝臓酵素の活性におよぼす照明時間の影響

タイトル ブロイラーの成長と肝臓酵素の活性におよぼす照明時間の影響
担当機関 畜産試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 ブロイラーの育成率、飼料要求率、肝臓湿重量および腹部脂肪量は1日あたりの照明時間の長さの影響を受けた。また、肝臓酵素の活性は、照明時間の長さと分子種によって異なる変動様式を示した。
背景・ねらい ブロイラーに対して23L:1Dなどいろいろの照明方法が用いられているが、それらの生理学的根拠はあまり明らかでない。特に、各種組織の湿重量や肝臓酵素の活性変動などを加味して1日あたりの明期の長さの影響について検討した例は非常に少ない。それゆえ、照明条件として24L:0D、16L:8D、12L:12D、8L:16D、4L:20D、2L:22D、1L:23D区を設定し、各区26羽で10週齢まで連続しておのおのの照明処理を行った。この期間における各区のブロイラーの育成率、体重、飼料摂取量、各種組織の湿重量と肝臓酵素の活性について比較検討した。
成果の内容・特徴
  1.  3週齢時に24L:0Dの照明から24L:0Dと8L:16D、あるいは8L:16D照明から24L:0Dと8L:16D照明に変更し10週齢までおのおのの照明区で飼育したブロイラーでは、育成率、増体量および飼料要求率の点で3週齢以降、8L:16D照明が関与した照明区が優れていた(表1)。
  2.  3週齢時まで8L:16D照明、その後、10週齢までいろいろの照明時間で飼養したブロイラーでは1日あたりの明期の長さが短くなるにともなって飼料要求率と腹部脂肪量はともに増加した。特に、2L:22Dおよび1L:23D照明区において、腹部脂肪量の増加が他の照明区と比較して顕著であった。肝臓の湿重量は1日あたり4時間以下の照明時間で有意に増加したが、精巣の湿重量は、24L:0Dで有意に高かった(表2)。
  3.  肝臓酵素の活性も明期の長さによって影響を受けたが、その影響の程度は酵素の種類に特異的であり分子種によって変動様式が異なった。1L:23Dや2L:22D照明ではLDH、MDH、AspAT、6PGDHやNADP+-ICDHの比活性(国際単位/g肝臓)が24L:0D照明の比活性よりも有意に低かったが、AlaATでは1L:23D区で最も比活性が高く、明期の増加にともなって比活性が減少する傾向が認められた(図1)。
成果の活用面・留意点 得られた成果は市販の蛍光灯を用い、ケージ飼育されたブロイラーの成績である点に留意すべきである。
図表1 225942-1.gif
図表2 225942-2.gif
図表3 225942-3.gif
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