夏季の産乳飼料としてのトウモロコシの有用性

タイトル 夏季の産乳飼料としてのトウモロコシの有用性
担当機関 九州農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 夏季のトウモロコシ主体の配合飼料の給与は大麦主体の配合飼料の給与に比べて牛乳中への窒素及びエネルギーの移行割合を増加させる。また、トウモロコシと魚粉を組み合わせることによってさらに窒素の利用効率を高めることができる。
背景・ねらい トウモロコシは第一胃内における消化速度の遅いデンプン質飼料であり、濃厚飼料の給与割合が高まる傾向にある夏季の産乳飼料の配合原料として利用価値が高いものと思われる。そこで、暑熱環境下におけるトウモロコシの有用性を泌乳牛によるエネルギー及び窒素出納の面から明らかにする。
成果の内容・特徴
  1.  暑熱環境下で濃厚飼料の給与割合が高い時に、トウモロコシ主体の配合飼料を給与すると大麦主体の配合飼料の給与に比べて、乳成分には大きな違いは見られないものの、牛乳中への窒素及びエネルギーの移行割合が高まる(図1)。
  2.  熱発生量、体温及び呼吸数には給与飼料による差は見られなかった。また、デンプン質飼料多給餌の暑熱環境下での代謝エネルギ-の乳生産に対する利用効率は65.6±5.3%であり、適温域での値との間に差はみられない (図2)。
  3.  トウモロコシ主体配合飼料給与時に併合する蛋白質飼料として、魚粉の給与が有効であり、これにより尿中への窒素排泄量を大幅に削減することができる(図3)。
成果の活用面・留意点
    西南暖地における夏季の給与飼料設計に活用できる。
図表1 225951-1.jpg
図表2 225951-2.jpg
図表3 225951-3.jpg
カテゴリ 大麦 飼料設計 とうもろこし 乳牛

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