ガンマ線による刺さないミツバチの作出

タイトル ガンマ線による刺さないミツバチの作出
担当機関 畜産試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1995
要約 ガンマ線を照射した女王バチの子および孫に、刺針システムに異常を起こした「刺さないミツバチ」が出現した。また、発育段階である蛹化時期にガンマ線を照射した場合、羽化してくるミツバチのほとんどが「刺さないミツバチ」となった。この手法を用いることにより、「刺さないミツバチのコロニー」を作ることができる。
背景・ねらい ミツバチは巣の創設時から大規模なコロニーを形成するため、最も効率良く維持・管理されやすい花粉媒介性昆虫である。しかし、ミツバチは強い刺傷性を持つため、一般農家によるコロニーの維持・管理はあまり行われていない。そこで、人に優しい(gentle)あるいは全く刺さないミツバチの開発が強く望まれている。
成果の内容・特徴
  1.  ガンマ線照射により、刺針システムの壊れた「刺さないミツバチ」が実際に得られた(写真1)。20~50Gyのガンマ線を照射した6コロニーの女王バチの子および孫に「刺さないミツバチ」が現れた(出現率:0.5~1.0%)。したがって、この「刺さない」形質は遺伝すると考えれる。
  2. 個体の発生時期(蛹化が起こる産卵後9日目)に30Gyのガンマ線を照射すると、ほとんどが「刺さないミツバチ」となった(出現率:97%、(図1)。この形質の遺伝性は不明。
  3.  2の方法で、人工的に「刺さないミツバチ」のコロニーが造られた。このコロニーは花粉媒介性昆虫として利用可能。
  4.  2の方法で、「刺さない女王」が得られた。
  5.  「刺さないミツバチ」の刺針(sting)は、それを構成している2種の針(中心針(stylet)および外套針(lancets)が分散しており、「刺す」機能を喪失している。さらに、毒液を注入するための弁(valv)も分散しているため毒液を送ることもできない。
成果の活用面・留意点
    「刺さないミツバチ」のコロニーは、働きバチだけの人工的なコロニーであり、その利用期間は概ね1ヶ月ほどと想定できる。「刺さないミツバチ」の系統の作出には、1の手法により交配・選抜を行うとともに、2,4の遺伝性が明らかとなれば、系統作出効率が高まるものと期待される。
図表1 225965-1.jpg
図表2 225965-2.jpg
カテゴリ ミツバチ

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