鶏肉中イノシン酸量の経時的変動と鶏種間差

タイトル 鶏肉中イノシン酸量の経時的変動と鶏種間差
担当機関 福岡農総試
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 肉用鶏のムネ肉中イノシン酸量を鶏種間で比較評価する場合は、鶏種間の差が拡大すると殺後12~24時間に測定することが望ましい。また、イノシン酸量は週齢の経過によって増加し、品種間でも差がある。
キーワード 肉用鶏、イノシン酸、鶏種、評価
背景・ねらい 鶏肉中のイノシン酸(IMP)は旨味を形成する大きな要素の一つであり、鶏の肉質を管理・改善するためには今後その比較が重要となる。食味試験において、鶏種毎に旨味が異なるのは、IMP量に差があるためと推察されるが、と殺後の経時的変動が大きいため、いつの時点で測定すべきかについて明確でなかった。そこで、鶏種毎のムネ肉(浅胸筋)中IMP量を、と殺後の時間と週齢を追って調査し、IMP量の消長と差について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. IMP量はいずれの鶏種でも、と殺後12時間までは減少が大きく、12~24時間で鶏種間の差が拡大する。このことからIMP量を鶏種間の比較に用いるには、と殺後12~24時間での測定値を用いるのが妥当である(図1)。
  2. 飼育期間8~9週の鶏種はIMP量が少なく、と殺後8~12時間後に急激に減少する。これに対して、飼育期間18週の鶏種ではIMP量が多く、かつ持続する(図1)。また横斑プリマスロック(BP)およびシャモについて同一種の18週齢と14週齢とを比較すると、18週齢の鶏が高く推移する(図2)。これらのことから、IMP量は週齢の経過によって高まると考えられる。
  3. 18週齢BPは同週齢シャモよりIMP量が多く、持続性が高い(図1、図2)。また二元交雑種間でもBP×ホワイトロック(WR)はシャモ×WRより高く推移する(図3)。従ってIMP量と持続性には品種間に差があり、交雑種にもその特徴が現れる。
成果の活用面・留意点
  1. 肉用鶏の肉質管理・改善のための基礎資料とすることができる。
  2. BPのIMP量と持続性が優れることから、「はかた一番どり」および肉用BPの流通販売上の資料として利用することができる。
  3. 生産コスト低減のために特産肉用鶏の飼育期間を短縮することは、IMP量の低下を招く恐れがある。
図表1 221734-1.jpg
図表2 221734-2.jpg
図表3 221734-3.jpg
カテゴリ コスト 鶏 品種 良食味

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