改良目標を達成するためのBLUP法における簡便演算法とプログラムの開発

タイトル 改良目標を達成するためのBLUP法における簡便演算法とプログラムの開発
担当機関 畜産試験場
研究期間
研究担当者
発行年度 1998
要約 育種価の制限付き最良線形不偏予測(制限付きBLUP)を算出するための簡便な演算法を考案するとともに,育種価を算出するコンピュータプログラムを開発した。
背景・ねらい 改良したい複数の形質に改良目標値を設定して選抜を行う場合,制限付きBLUP法に基づいた推定育種価による種畜評価が有効である。しかし,制限付きBLUP法により育種価を推定する場合,評価したい形質数や個体数の増加に伴い,方程式のサイズが大きくなるため,演算時間が急激に増
大する。制限付きBLUP法の演算法を改良することができれば,育種価を推定するためのコンピュータの演算時間および記憶容量を大幅に節約できる。
成果の内容・特徴 1.
図)。
2.
改良目標を達成するにあたり,最も効率的な選抜指標となる育種価を推定するためのコンピュータプログラムを開発した。育種価を推定するためのコンピュータの演算時間および記憶容量の節約量は形質数に依存するが,方程式の育種価に相当する部分ではおおよそ形質数の二乗分の1となる。
成果の活用面・留意点 1.
本結果は,改良目標を達成するための家畜,家禽等の選抜に有効である。特に,本プログラムは,豚および鶏の系統造成においてすでに活用されている。
2.
本プログラムは豚の系統造成用に開発されたため,母数効果の設定条件に若干の制約がある。大規模な開放群の種畜評価にも適応させるためには,より汎用性の高いプログラムにする必要がある。

カテゴリ 育種

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