タイトル | 肥育牛におけるビタミンAの制御の時期とビタミンA給与量 |
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担当機関 | 畜産試験場 |
研究期間 | 1999~1999 |
研究担当者 |
阿部啓之 河北由美 宮重俊一 甫立京子 |
発行年度 | 1999 |
要約 | 黒毛和種去勢牛の16カ月齢の血漿中ビタミンA濃度が80IU/dl以下の場合は、それ以 |
背景・ねらい | 肉用牛飼養において適切な栄養管理による肉質制御についての要望が極めて高い。ビタミンA給与を肥育の一定期間制限すると、牛肉の脂肪交雑と肉色の評価が良くなることが知られている。ビタミンAの制御法としては、肥育開始時はビタミンAを給与し、肥育中期はビタミンAを制限し、肥育後期にはビタミンAを給与する方法がとられているが、その時期と量的な関係は明確にされていない。ビタミンAの最低必要量(臨床的欠乏にならない)と保健量(潜在的欠乏にならない)を求め、肉質を重視する場合と肉量を重視する場合のビタミンAの給与量を提示する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 図1)。この時期にビタミンA濃度が80IU/dl以下の場合、肝臓中にビタミンAの蓄積が少ないので以後の制御が可能である。 2. 図2)。 3. 図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 血漿中ビタミンAが80IU/dl以上の場合は、肝臓中のビタミンA蓄積量が多いのでビタミンAを制御しにくい。肉質をめざすよりは枝肉重量の増加を考えて、ビタミンAを制限しない方がよい。 2. 飼料摂取量が急激に低下する血漿中ビタミンA濃度は系統によって違いがあり、日増体量の大きい牛は15IU/dl以上の場合もある。 3. 夏期は血漿中ビタミンA濃度が低下しやすいので注意する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 肉牛 |