豚の妊娠成立にはインテグリンαvβ3、ビトロネクチンが関与している

タイトル 豚の妊娠成立にはインテグリンαvβ3、ビトロネクチンが関与している
担当機関 畜産試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 岡野 彰
高橋ひとみ
高橋昌志
小川英彦
発行年度 2000
要約 豚の妊娠成立には、子宮内膜上皮および胎子栄養膜に存在するインテグリンαvβ3とそのリガンド(特異的に結合する物質)であるビトロネクチンが関与している。
背景・ねらい 家畜の妊娠成立には、母体側の子宮内膜上皮と胎子側の胎子栄養膜との接着が不可欠な要素である。子宮内に胎子が存在していることを母体が感知する妊娠認識が起こると同時に、胎子の子宮内膜への接着・着床が起こる。これら一連の現象に、種々の細胞接着分子が作用していると考えられているが、その作用機序については不明な点が多い。
本研究では、細胞接着分子のうちヒトの子宮内膜で着床期特異的に発現することが報告されているインテグリンαvβ3と、そのリガンド(特異的に結合する物質)であるビトロネクチンの着床期における役割を明らかにすることを目的とした。
成果の内容・特徴 1.
図1)。以上の結果から、豚の妊娠成立にはインテグリンαvβ3およびビトロネクチンが関与していることが示唆された。
2.
図2)。
3.
PCR 生成物をサブクローニングし、シークエンスを行なった結果、αvインテグリンサブユニットは、ヒトと94%の相同性があり、β3インテグリンサブユニットはヒトと89%の相同性があった。
成果の活用面・留意点 1.
得られた結果は、今後の妊娠成立機構解明への研究と早期妊娠診断法の開発に、新たな知見を提供できる。
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