| タイトル |
PCR法を用いたDNA多形連鎖地図の作成とSTS化 |
| 担当機関 |
農業生物資源研究所 |
| 研究期間 |
1994~1994 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
RAPD法を用いてイネのDNA多型連鎖地図を作成する手法を確立した。さらに、標的領域の遺伝子型でF2分離個体をグループ分けし、それぞれのDNAを混合して、標的領域に集中的にマーカーを設定するバルク法を確立した。
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| 背景・ねらい |
有用な農業形質遺伝子を単離するためには、詳細な連鎖地図を作成し、有用遺伝子の位置を把握することが必要である。これまで制限酵素断片長多型(RFLP)を用いた連鎖地図作成の努力がなされてきたが、単一の多型検出法ではマーカーの分布が片寄る傾向にあることがわかってきた。そこで、任意増幅多型DNA(RAPD)法を用いた新しい多型検出手法でマーカー分布を均一化するとともに、着目した領域に集中的にマーカーを設定する手法の開発を目指した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 連鎖解析を行う材料として、日本晴(日本稲)とカサラス(インド稲)及び、186個体のF2個体のDNAを用いた。80種類の10塩基の無作為に選んだ塩基配列を持つプライマーを用いてDNA合成酵素連鎖反応(PCR)を行い、RAPDを検出した。検出した多型データを連鎖解析ソフトMAPMAKERを用いて解析し、連鎖地図を作成した。
- さらに、第6染色体中流領域の2つのマーカーを選んで、その領域で日本晴あるいはカサラスの遺伝子型を示すF2DNAを10個体程度選抜して混合して、日本晴バルクDNAとカサラスバルクDNAを作成してRAPDによる多型検出を行った。ほとんどの多型断片が2つのマーカーの間にマップされるとの予想どおり、15マーカーが目的の領域にマップされた。
- マップされた多型断片を、プラスミドベクターpBluescriptSK+にクローン化し、塩基配列を決定して塩基配列標識部位(STS)化を行った。
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| 成果の活用面・留意点 |
RAPD法は、RFLP法に比べて操作が容易で、また、特別な設備を必要としないので、得られたRAPDマーカーの育種選抜の現場での応用が可能である。ただし、今回検出した多型は、日本晴とカサラスの間での多型であるので、実際の選抜に用いる交配集団では多型が検出されない場合もある。バルク法に関しては、高精度の連鎖地図がない場合でも、F2DNAを表現型でグループ分けすることで目的の表現形質マーカーの近傍にRAPDマーカーを設定することが可能なので、今後の応用が期待される。 図1
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
育種
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