イネ・キチナーゼ遺伝子の導入による灰色カビ病抵抗性キュウリの作出

タイトル イネ・キチナーゼ遺伝子の導入による灰色カビ病抵抗性キュウリの作出
担当機関 [部会名]生物資源
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 耐病性育種素材を作出する目的で、イネから単離したキチナーゼ遺伝子をキュウリに導入した組換えキュウリを作出した。得られた組換えキュウリの灰色かび病抵抗性を検討したところ、極めて高い抵抗性を示す組換え体が得られた。
背景・ねらい 作物の生産性を向上させるため、耐病性を向上させることは重要な育種目標であ
る。キュウリにおいても、1960年代から種々の病害に対する耐病性育種が行われ、
種苗会社を中心に多くの新品種が作出されてきた。しかし、灰色かび病、疫病や
菌核病などには有効な抵抗性素材が見いだされていないために耐病性育種が立ち
遅れている状況である。
本研究では、イネから単離されたキチナーゼ遺伝子をキュウリへ導入し、重要な
病害でありながら抵抗性素材のない灰色かび病等に対する抵抗性素材の作出を図
る。さらに、育種的な利用のため、後代への灰色かび病抵抗性の遺伝について検
討する。
成果の内容・特徴
  1. イネ・キチナーゼ遺伝子の導入が確認された組換えキュウリのうち、20系統について灰色かび病抵抗性を検討したところ、高度な抵抗性を示す3系統が確認された(図1,表1)。
  2. 導入したイネ・キチナーゼ遺伝子の発現と抵抗性には相関が認められた(表2)。
  3. 高度な灰色かび病を示した3系統のうち2系統(CR-32、CR-33)の自殖後代を得、後代への灰色かび病抵抗性の遺伝を調べたところ、灰色かび病抵抗性の後代への遺伝が明らかとなった。
成果の活用面・留意点
  1. 本研究で作出された組換えキュウリは、高度の灰色かび病抵抗性を示すことから、育種素材として有望であると考えられる。
  2. 本組換えキュウリは環境に対する安全性評価が終了していないため、一般圃場での栽培は行えない。
図表1 226184-1.jpg
図表2 226184-2.gif
図表3 226184-3.gif
カテゴリ 育種 きゅうり 新品種 抵抗性

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