アズキ亜属コアコレクションから探索したマメゾウムシ新規殺虫性物質

タイトル アズキ亜属コアコレクションから探索したマメゾウムシ新規殺虫性物質
担当機関 農業生物資源研究所
研究期間 1999~2001
研究担当者
発行年度 1999
要約 アズキ亜属コアコレクションから、アズキゾウムシに殺虫性を示す7分類群、ヨツモンマメゾウムシに殺虫性を示す4分類群を発見した。このなかで最も有用な殺虫性素材と考えられるツルアズキについて、殺虫性原因物質の分離精製を行い、HPLCによって殺虫性を有する物質のピーク群を明らかにした。
背景・ねらい リョクトウ野生種TC1966に見つかったマメゾウムシ殺虫性物質環状ペプチド類は、ホソヘリカメムシにも効果がある等、殺虫性スペクトラムが広いことから天然物質由来の農薬開発への利用が期待されている。本研究では、リョクトウが属するアズキ亜属コアコレクションを探索し、より強い殺虫性効力やより広範な殺虫性スペクトラムをもつ新規類似物質を得ることを目的とした。
成果の内容・特徴
  1. アズキ亜属コアコレクション19分類群63系統をスクリーニングし、新規にアズキゾウムシに殺虫性を示す7分類群29系統、ヨツモンマメゾウムシに殺虫性を示す4分類群23系統を発見した(表1)。
  2. このなかで、ツルアズキは、これまでの殺虫性素材TC1966を食害できるアカイロマメゾウムシに対しても殺虫性を示し、より殺虫性スペクトラムの広い利用価値の高い物質を生産することを明らかにした。
  3. ツルアズキは栽培種であり、種子中に含まれる濃度の殺虫性物質は人体に安全な物質であると考えられ、実用性に優れているため、ツルアズキの殺虫性物質を分離精製する方法を検討し(図1)、HPLCにより殺虫性を有する物質のピーク群を明らかにした(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. アズキ亜属コアコレクションから効率よく新規のマメゾウムシ殺虫性素材が見つかったことから、このコアコレクションはその他の病害虫抵抗性や環境ストレス耐性素材の探索に有効に活用できる。
  2. ツルアズキの殺虫性物質分離精製方法は、近縁種に見つかった類縁殺虫性物質の分離精製に応用可能で、近縁種由来の新規殺虫性物質群の単離精製、物質の構造と殺虫性効力やスペクトラムとの関係を明らかにする研究に活用できる。
図表1 226245-1.gif
図表2 226245-2.gif
図表3 226245-3.gif
カテゴリ 病害虫 あずき 害虫 カメムシ 抵抗性 農薬

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