タイトル |
粘りの強い餅ができる新品種候補系統「中部糯110号」 |
担当機関 |
愛知農総試 |
研究期間 |
2003~2007 |
研究担当者 |
坂 紀邦
寺島竹彦
加藤博美
工藤 悟
城田雅毅
加藤恭宏
遠藤征馬
杉浦和彦
大竹敏也
井上正勝
中嶋泰則
伊藤幸司
林 元樹
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発行年度 |
2007 |
要約 |
「中部糯110号」は温暖地東部では中生の晩に属する、偏穂重型の水稲糯種である。穂いもち抵抗性遺伝子Pb1及び縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iを持つ。外観品質に優れ、粘りが強く、餅の食味は極良好である。
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キーワード |
水稲,糯性,穂いもち抵抗性,縞葉枯病抵抗性,良食味
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背景・ねらい |
温暖地中山間地域で栽培されている「ココノエモチ」は、加工した際に硬化が早く、歯切れの良い餅ができる。しかし、硬くて粘りが少なく、食味はやや劣るのが欠点であった。そこで、食味が優れ、かつ栽培安定性が高い糯品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 「中部糯110号」は、1990年に「愛知糯91号」を母とし、「イ糯64」を父として愛知県農業総合試験場山間農業研究所において人工交配を行い、その後選抜・固定を図ってきた糯系統である。
- 出穂期、成熟期は「ココノエモチ」よりも2週間程度、「マンゲツモチ」よりも1週間程度遅く、育成地では”中生の晩”に属する。
- 稈長は「ココノエモチ」とほぼ同程度で、「マンゲツモチ」より6cm程度短い。穂長は「ココノエモチ」よりも長く、「マンゲツモチ」よりもやや短い。穂数は「ココノエモチ」、「マンゲツモチ」よりも少なく、草型は”偏穂重型”である。耐倒伏性は「マンゲツモチ」より強く、「ココノエモチ」と同等の”強”である。
- 収量性は「ココノエモチ」、「マンゲツモチ」に比べ高い。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型はPia,Piiと推定され、葉いもち圃場抵抗性は”やや強”、穂いもちに対しては圃場抵抗性遺伝子Pb1を持ち、”強”である。縞葉枯病に対して抵抗性遺伝子Stvb-iを持ち”抵抗性”、穂発芽性は”難”、障害型耐冷性は”やや弱”である。
- 玄米の外観品質は「ココノエモチ」、「マンゲツモチ」に比べ、白度が高く良質である。千粒重は「ココノエモチ」よりはやや軽く、「マンゲツモチ」とほぼ同程度で、粒大は”中”である。
- 餅及びおこわの食味は「ココノエモチ」に比べて極良好で、柔らかく、粘りが強いことが食味試験で明らかにされた。
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成果の活用面・留意点 |
- 適応地帯は温暖地の平たん~中山間地域である。
- 愛知県では、本種を用いた餅、和菓子等の地域特産物の開発が見込まれる。
- 耐冷性は”やや弱”である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
いもち病
加工
縞葉枯病
新品種
水稲
中山間地域
抵抗性
抵抗性遺伝子
品種
良食味
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