交雑種去勢牛における血中レプチン濃度

タイトル 交雑種去勢牛における血中レプチン濃度
担当機関 (独)農業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2000~2001
研究担当者 河上眞一
山田知哉
青木康浩
中西直人
発行年度 2001
要約 肉用牛の血中レプチン濃度は、育成・肥育期とも日内変動は認められない。また育成から肥育期を通じての肉用牛の血中レプチン濃度は、体脂肪量や、皮下脂肪厚、筋間脂肪厚と正の相関を持つ。
キーワード 飼育管理、肉用牛、脂肪蓄積、レプチン
背景・ねらい レプチンは脂肪組織より分泌されるホルモンであり、ヒトでは夜間に血中濃度が上昇する日内変動が認められ、体脂肪率とレプチン濃度は高い相関を示す。肉用牛においてもレプチンが脂肪蓄積を推定する上での指標となり得ることが期待されるが、肉用牛の脂肪蓄積とレプチンとの関係は明らかではない。そこで交雑種去勢牛における血中レプチン濃度の日内変動及び脂肪蓄積との関係について検討した。
成果の内容・特徴 1.
育成牛(11ヶ月齢)、肥育牛(21ヶ月齢)ともにレプチンはパルス状に分泌されるが、ベースライン濃度に変化は無く日内変動は認められない(図1)。
2.
育成牛(11ヶ月齢)に比べ、肥育牛(21-28ヶ月齢)の血中レプチン濃度は高い(図2)。
3.
育成牛(6頭)及び肥育牛(18頭)の屠殺解体データを用い、血中レプチン濃度と体脂肪量、枝肉形質との関係について検討した。育成牛と肥育牛を含めた交雑種去勢肥育牛(24頭)の体脂肪量、体脂肪率、BMS、皮下脂肪厚及び筋間脂肪厚と血中レプチン濃度は正の相関を有する(表1)。
成果の活用面・留意点 1.
肉用牛における脂肪蓄積に関する研究に活用できる。
2.
Multi-Species RIA kitを用いた測定結果である。
図表1 226737-1.gif
図表2 226737-2.gif
カテゴリ 肉牛

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