ギニアグラスの花粉飛散と着粒率の推定

タイトル ギニアグラスの花粉飛散と着粒率の推定
担当機関 沖縄県畜産試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者 稲福政史
幸喜香織
蝦名真澄
奥村健治
発行年度 2003
要約 ギニアグラスの着粒は花粉源から飛散する花粉数の減少にともない減少し、多くとも0.048個/cm2の花粉数で、着粒率は0%となる。花粉飛散は距離に反比例するモデル式が良く適合し、着粒率が0%となる距離は750mであると推定される。
キーワード ギニアグラス、花粉飛散、着粒率、組換え体
背景・ねらい ギニアグラスの組換え体が将来開発、栽培利用された場合に、近隣の非組換え体ギニアグラス草地へ花粉飛散、交雑を通して組換え遺伝子が拡散する可能性がある。この可能性を推定するためには、花粉源からの距離と花粉の飛散数との関係及び着粒率との関係を明らかにする必要がある。
成果の内容・特徴
  1. 開花盛期の花粉源草地(品種「ナツユタカ」)からの花粉による、距離別に配置したレシピエントの着粒率と、ダーラム型花粉捕集器による花粉数を1日ごとに8日間調査した。
  2. 着粒率は花粉数の減少にともない減少する。多くとも0.048個/cm2の花粉数で、着粒率が0%となる(図1)。
  3. 開花盛期の花粉数は、2m地点では最大334個/cm2で、花粉源から離れるにしたがい急激に減少し、20m地点では0.96個/cm2程度となる。花粉飛散は距離に反比例する下記のモデル式に良く適合し、着粒率が0%となる距離は750mであると推定される(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. ギニアグラス組換え体の花粉飛散による遺伝子拡散のリスク評価に活用できる。
  2. 風向、風速による変動についてはさらに検討が必要である。
図表1 226842-2.png
図表2 226842-3.png
カテゴリ 品種

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