タイトル | 細断型ロールベールは乾物率25%以上で排汁の低減や重量の推定が可能 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農業研究センター |
研究期間 | 2003~2005 |
研究担当者 |
河本英憲 魚住 順 出口 新 |
発行年度 | 2004 |
要約 | 細断型ロールベーラによってトウモロコシを調製する場合、収穫時の乾物率が25%以上であれば、排汁が低減するとともに乾物率からロールベール重量の推定が可能となる。 |
キーワード | 乾物率、細断型ロールベーラ、サイレージ、トウモロコシ、飼料利用 |
背景・ねらい | 飼料自給率向上のキーテクノロジーである細断型ロールベーラにおいては、作業性やサイレージ品質に関する検証は進んでいるが、細断型ロールベーラ向けのトウモロコシ品種や収穫時期に関する検証は進んでいない。そこで、排汁の低減やロールベールのハンドリングを考慮した栽培品種や収穫時期選定に資するため、収穫時の乾物率と排汁量やロールベール重量との関係を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 収穫時の乾物率が25%未満では排汁が非常に多いが、乾物率が25%以上になると少なくなる(図1)。 2. ロールベールの乾物密度は、収穫時の乾物率が高くなると増加するが、乾物率が25%以上になると増加は鈍化する(図2)。 3. 収穫時の乾物率が25%以上では、乾物率が高くなるにしたがってロールベール重量が直線的に減少していく。このことから乾物率25%以上では、収穫時の乾物率からロールベール重量の推定が可能となる(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 各地域での細断型ロールベーラ向けの栽培品種や収穫時期選定の参考となる。 2. 細断型ロールベーラでの調製に最適な乾物率を確定するためには、飼料価値やロールベールの積み重ね耐性などへの影響を解明しなければならない。 3. 設定切断長13mmのハーベスタで収穫したものをT社製MR-810で梱包して得られた値である。また、収穫時の乾物率とは収穫直前の坪刈り試料を70℃で48時間以上通風乾燥して得られた値である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 乾燥 とうもろこし 品種 |