| タイトル |
鱗翅目昆虫の人工授精法 |
| 担当機関 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究期間 |
1995~1996 |
| 研究担当者 |
神田俊男
田村俊樹
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
カイコの有性生殖器官内の精子及ぴ交尾後の雌蛾精包中の成熟精子を取り出し、窒素ガスを利用した注射装置を用いて未交尾の雌蛾の交尾嚢に注入することにより人工授精を行う方法を確立した。
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| 背景・ねらい |
鱗翅目昆虫の長期保存法や形質転換系を確立するためには、体外に取り出した精子を一定期間凍結後融解した後、また、DNA導入などの処理をした後、受精させる人工授精法の開発が重要である。そこで、これまで受精率が低く、操作も複雑で実用的な見地からは利用し難いものであった鱗翅目昆虫の人工授精法を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 鱗翅目昆虫であるカイコの雄蛾の生殖器官内の精子又は交尾後の雌蛾の精包内成熟精子を体外に取り出し、希釈などの操作を行った後精液をマイクロキャピラリーに詰め、窒素ガスを利用した注射装置により未交尾の雌蛾の交尾嚢に注入する方法を確立した(図 1)。
- 体外に取り出した精液はGraceの培養液等で希釈することができる。
- そのためDMSOやグリセロール等の凍結保護物質での処理やDNAの導入操作を体外で行うことが可能である。
- 無処理の精液を未交尾の雌蛾に注入し、25℃で産卵させた結果、従来の方法に比較して受精卵を産卵する個体の割合が高くなった。また、1蛾当たりの産卵数や受精卵数は正常に交尾したものと殆ど顕著に差が見られなかった(表 1)。
- 以上の結果、今回開発された方法を用いることにより、カイコにおいても人工授精を利用した研究を行うことが可能になった。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 鱗翅目昆虫の生殖器官の構造や機能はよく似ているため、本法はカイコ以外の鱗翅目昆虫にも応用できる。
- 超低温での昆虫遺伝資源の保存及び形質転換のための遺伝子操作に、本法は利用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
遺伝資源
カイコ
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