果実採取に適した桑系統「FRM-01」

タイトル 果実採取に適した桑系統「FRM-01」
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 桑品種「カタネオ」にコルヒチン処理を行って育成した桑系統「FRM-01」は、2倍体と4倍体の安定した周縁キメラの混数体で、果実は大型化しており、豊産性であることから、果実採取用に適する。
背景・ねらい 桑はこれまで蚕の飼料作物として位置付けられてきたが、近年は多目的利用についても注目されており、特に食材については、既に桑茶、ジャムなど、商品化されているものも見受けられる。このような背景から、当研究所で遺伝資源として保存している桑の中から果実生産に向くとみられる数品種を摘出し、公表したところ、反響が極めて大きく、それらを地域活性化の素材として利用したいとの声が多く寄せられている。そこで、これらの要望を受けて、より豊産性の果実採取用桑系統の育成を図る。
成果の内容・特徴
    1.桑系統「FRM-01」は、遺伝資源として保存されている桑品種・系統の中から、果実生産用に有望な品種として摘出されている「カタネオ」のポット植えの株にコルヒチン処理を行い、倍加している可能性が最も高いとみられる1枝を翌春接木法により増加して育成した。
    2.「FRM-01」は2倍体と4倍体の細胞が混在する混数体で、2倍性細胞に比し、4倍性細胞が多く存在する(表1)。また、倍数体的な形態を示すことが観察されているにもかかわらず、気孔の大きさは「カタネオ」と大差ないことなどから、生長円錐の第一層のみが2倍体で、第二層以下が4倍体の安定した周縁キメラであると推定される。
    3.「FRM-01」の果実の熟期、収穫期間及び着生数は「カタネオ」と大差ないが、果実が大型化し(図1)、植付2年目の果実収量は約60%多く(表2)、豊産性が認められた。
成果の活用面・留意点
    1.本系統は豊産性の果実採取用桑品種として、地域活性化の素材になりうる可能性がある。
    2.本系統は混数体であるため、2倍体に復帰する可能性がないとは言えないが、桑では周縁キメラ構造は安定的に維持されることが知られており、その頻度は低いと考えられる。

図表1 227373-1.jpg
図表2 227373-2.gif
図表3 227373-3.gif
カテゴリ 遺伝資源 飼料作物 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる