タイトル |
花壇・鉢物用チュウリップ新品種‘雪釜’(農林19号)の育成 |
担当機関 |
富山県農業技術センター |
研究期間 |
1992~1992 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
チューリップの花壇・鉢物用新品種を育成し、‘雪壷’(チューリップ農林19号)として登録した。花色は白色。茎長は短く矮性草姿で、観賞期間が長いため花壇植えに適する。また、促成適応性が高く、促成鉢物用にも適する。
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背景・ねらい |
チューリップ品種の中で数少ない白色の花色で、茎葉が強く、観賞期間の長い花壇植えに適する品種の育成を目標とした。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過
昭和45年、トライアンフ群の‘アルビノ’を種子親、トライアンフ群の‘フジヤマ’を花粉親とした品種間交雑によって得られた実生栄養系の中から選抜した。平成2年から平成4年までの3年間、系統適応性検定試験及び特性検定試験に供した結果、優良と判定された。
- 特性の概要
1)露地での開花期は4月中~下旬。花型は白色の円筒型で、草姿は矮性タイプである。開花後の花茎伸長が少ないので草姿の揃いがよい(表1)。 2)茎葉が強健で風雨等に対する耐性も強いため、花持ちがよく観賞期間が長い。花壇植え及び鉢物としての利用に適する(表2)。 3)主球の肥大性、分球性ともによく、球根生産が容易である。また、球根外皮はやや厚く裂皮しにくい(表3)。 4)12月出し促成栽培では到花日数が短く、花飛び株の発生もなく安定して開花させることができ、促成鉢物としての利用にも適している(表4)。
[成果の活用面]
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成果の活用面・留意点 |
[成果の活用面]
- 球根生産では日本海側一帯のチューリップ球根生産地全域、促成栽培ではチューリップ鉢物生産地全域にそれぞれ適応する。
- 花色が白色であるため、チューリップモザイク病(TBV)にり病した場合、花弁に病徴が現れにくいので、葉のモザイク斑の有無を目安に厳重に見回る必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
新品種
チューリップ
品種
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