胚培養による観賞用アリウムの種間雑種育成技術(研究)

タイトル 胚培養による観賞用アリウムの種間雑種育成技術(研究)
担当機関 北海道農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 篠田浩一
村田奈芳
発行年度 1998
要約 観賞用アリウムの種間雑種は、交配20~25日後に胚を摘出し、1/2MS培地にBA1ppmを添加した培地上で胚培養を行うことにより獲得することができる。
キーワード アリウム、種間雑種、胚培養北海道農業試験場 作物開発部 野菜花き研究室
背景・ねらい  観賞用アリウム(ギガンテウム、モリー等)は、種間交雑を行っても正常種子がほとんど
得られないことから、培養方法や培地条件の検討を行い、安定した雑種育成技術を確立する
成果の内容・特徴
  1. 切り花を用いて交配すると、露地交配に比べ子房の肥大が促進され、摘出胚 数も増加する。また、作業を室内で行うため、除雄・交配が容易であり、天候 の影響を受けず、袋かけの必要がないなどの利点がある。
  2. 培養方法は、胚培養が適する(表1)。
  3. 胚の摘出時期は、交配20~25日後が適当である。
  4. 培地条件は、基本培地に1/2MS培地を用い、植物ホルモンとしてBAを1ppm添 加する(表2)。
  5. ギガンテウムを子房親とした19組み合わせの交配結果から、種間により交雑 不親和性に違いが見られる。ギガンテウムは同亜属のシューベルティやカラタ ビエンセとの親和性が高いが、同亜属のオレオフィラムや他亜属との交配では 発芽した胚はほとんど得られない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 観賞用アリウムなど球根花き類の育種に活用できる。
  2. 得られた雑種個体は、育種素材として利用できる。
図表1 227595-1.gif
図表2 227595-2.gif
図表3 227595-3.gif
カテゴリ アリウム 育種

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