タイトル |
インターネット製茶システム |
担当機関 |
野菜・茶業試験場 |
研究期間 |
1998~2002 |
研究担当者 |
吉冨 均
山口優一
深山大介
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発行年度 |
1998 |
要約 |
インターネットを使って、任意の場所から製茶工程を監視・制御できるシステムを開発した。このシステムは、専用プログラムによる遠隔操作機能の他に、ブラウザによるモニタ機能、電子メールによる通知機能を有する。
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キーワード |
インターネット、製茶工程、監視・制御、ブラウザ、電子メール
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背景・ねらい |
コンピュータによる製茶工程の自動化が進んだ結果、これに対応した製茶施設では、人手による直接の作業はほとんどなくなり、コンピュータのCRT画面を見ながらの操作がほとんどを占めるようになってきた。しかし、製茶施設に拘束される点では以前と変わらず、深夜や圃場作業等の繁忙時には、かなりの負担となっている。そこで、急速に普及したインターネットを用いて、製茶施設外の任意の場所から、製茶工程の監視・制御ができるシステムを開発し、より省力・軽労化を進める。
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成果の内容・特徴 |
- システムは、図1に示した機能別の複数のプログラムから構成され、これらが協調して動作する。このうち、Data Collectorのみが製茶施設のPCで動作すればよく、Supervisorをはじめとする主要プログラムが動作するワークステーションとユーザ(機械の操作担当者)が利用するControl Terminal等が動作するPCの物理的配置は、ネットワークで接続されていれば自由である。
- システムの操作は、専用プログラム(Control Terminal)を使って、製茶施設内外の任意の場所から行なえる。システムには複数のユーザが接続できるが、混乱を避けるため、同時には1人しか操作できない。
- 専用プログラムでの操作は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)により、マウスを用いてインタラクティブに行なえる(図2)。操作方法等は、既に開発済みの統轄制御システムとほぼ同じである。
- 専用プログラムのユーザ間で、システムの操作権を譲渡できる。この機能により、離れた場所にいるオペレータ同士の交代が可能である。
- 専用プログラムを持たない一般ユーザ(操作担当者以外の組合員等)は、ブラウザで製茶の進捗状況等の情報を取得できる(図3)。この機能を使えば、生葉を持ち込む際などに、施設の稼動状況を予め調べて参考にできる 。
- システムに、電子メールで返信条件(例えば製茶終了時の通知)を登録すれば、条件成立時にシステムからの通知を受け取ることができる。
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成果の活用面・留意点 |
- 当面は研究用の製茶プラントで実験時に利用し、動作試験を積み重ねた後で実用化を目指す。
- ブラウザ用やメール用のプログラムは、動作環境に合わせて一部を変更すれば、現時点で他のシステム(市販の製茶FAシステム)にも組み込み可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
遠隔操作
軽労化
シカ
茶
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