タイトル | ラドン・水収支法による河川水と地下水の交流解析 |
---|---|
担当機関 | 農業工学研究所 |
研究期間 | 1988~1991 |
研究担当者 | |
発行年度 | 1994 |
要約 | 地下水の河川への浸出量と河川水の地下への浸透量を求めるために、ラドン・水収支法を提案し、現地に適用した。この結果、従来法では定量できなかった地下水の浸出と河川水の浸透が定量可能となった。 |
背景・ねらい | 農業地域において水資源の有効利用を図るためには、地下水の河川への浸出量と河川水の地下への浸透量を求めることが重要であるが、流量観測を行うだけの従来の方法ではこれらを求めることはできない。そこで、本研究は水に含まれているラドンに着目し、水収支とラドン収支から地下水の浸出と河川水の浸透を同時に定量する手法を提案した。 河川水の流下に伴うラドンの損失は地下水の河川への浸出によって実測が不可能であることが多いため、水と空気の境界に仮定した停滞膜の厚さ、河川水の平均流速、平均水深、ラドンの拡散係数から算出することとした。 本研究では、まず、停滞膜の厚さの評価を行い、その結果を基にして、ラドン・水収支法の現地適用試験を実施した。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 | この手法は、同一地質類型では広域の河川でも適用可能であり、水資源の反復利用計画に大いに役立つ。ラドンの測定は液体シンチレーションカウンタで簡単にできるため、今後の普及が期待される。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ |