タイトル | 流速増大時のメダカの避難行動 |
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担当機関 | 農業工学研究所 |
研究期間 | 2000~2001 |
研究担当者 |
端 憲二 中 達男 本間新哉 |
発行年度 | 2000 |
要約 | 絶滅危惧種に指定されたメダカを対象に流速と遊泳行動の関係を調べ、流速増大時に水草などの背後の流れの緩やかな部分に避難することなどを明らかにした。群れの過半数が避難するのは流速18~22cm/s(全長の6~7倍程度)であり、メダカにとって移動などのための安全な流速は15~20cm/s以下であると考えられた。 |
背景・ねらい | 近年絶滅危惧種に指定されたメダカは、わが国では最小の魚類であり遊泳能力が低いと考えられる。本研究ではメダカの保全に配慮した農業水路の設計を目的として、模型水路(図1)を用い種々の流速を与えたときのメダカ(全長2.6~3.0cm、平均2.8cm)の遊泳行動、及び擬似水草(OHPシート)を設け流速が増大する過程での避難行動を分析した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | メダカの保全を考慮した水路の計画・設計に際しては、水路内に流速15~20cm/s以下の空間を確保する必要がある。また、休息などのためには流れの極く緩やかな部分(1~3㎝/s以下)も必要である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
カテゴリ |