タイトル | NaHCO3型深層地下水のラドン濃度特性 |
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担当機関 | 農業工学研究所 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
今泉眞之 二平 聡 |
発行年度 | 2000 |
要約 | 硬度-重炭酸-ラドン濃度ダイアグラムにより沖積低地などの平地地下水,岩盤山地の地形に沿って流れる浅層地下水と山地の深層地下水を区分できる。深 層地下水(NaHCO3型)のラドン濃度は,電気伝導度は高いにもかかわらず極低濃度で 平衡に達していることを明らかにした。 |
背景・ねらい | 地層の間隙を流動する地下水のラドン平衡濃度(涵養後3週間以上経過したラドン濃度)は、地質のラジウム含有量、粒子サイズ、間隙率等の因子で規定されている。しかし,地層ごとの平衡濃度を知る方法は、確立されていない。ラドンのトレーサーとしての有効性を高めるために、帯水層の違いによるラドン平衡濃度の影響因子を明らかにし,評価方法を確立する必要がある。ここでは,様々な地域の地下水のラドン濃度を帯水層毎に分類し,扇状地の平地地下水と中生代堆積岩類中の山地地下水とのラドン濃度の違いを検討した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 第三紀泥岩層のNaHCO3型深層地下水でも高イオン濃度地下水のラドン濃度は低濃度であった。成因については今後さらに検討する必要がある。 研究課題名:帯水層の違いが地下水中の環境同位体の濃度に及ぼす影響の評価 予算区分:経常、依頼 研究期間:平成12年度(平成10~14年) 研究担当者:今泉眞之、二平 聡 発表論文等:1)今泉真之他:地下水のラドン濃度に及ぼす影響因子について理工学における同位元素研究発表会要旨集,p100,2000. 2)今泉真之他:不完全貫入井戸周辺の揚水による地下水流動,農業土木学会講演要旨集,p332-333,2000. |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
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