タイトル |
6.農地基盤情報管理のためのGISエンジン |
|
|
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
山本徳司
|
発行年度 |
2002 |
要約 |
農地基盤情報を管理するGISエンジンを開発した。このシステムを利用すれば、農地、水路、道路等に関する地図、施設属性、写真等の農地基盤データを一元的に管理でき、リアルタイムレンダリング技術により高速にデジタルオルソ画像の3D描画もできる。
|
背景・ねらい |
農村地域の振興のための総合的な施策の推進においては、農地、水路、道路等の位置、面積、管理状態等の農地基盤情報をGISによって一元的に管理し、環境との調和への配慮も含め、多角的に農村振興計画を策定することが必要である。しかし、市販のGISは高価かつ汎用型であるため、専門家以外の利用は困難である。そこで、フリーウェアとしての普及を目的に、OpenGLインターフェイスを使用し、農地、水路、道路等に関する地図、施設属性、画像等の農地基盤データを一元的に管理し、リアルタイムレンダリング技術により高速に3D描画も可能となる農地基盤情報管理のめのGISエンジンを開発した。
|
成果の内容・特徴 |
- OpenGLインターフェイスを利用することにより、OSに依存せず、デジタルオルソ画像をリアルタイムで高速に3Dレンダリングすることができる。(図1)
- 描画ツールバーにより、農地、道路、用排水路等の描画による図形データの新規登録、修正、削除を可能とした。(入力・管理のフローチャート、図2)
- 空間データリストからでも、地図画面からでも、農地、道路、用水路、排水路の空間データの編集、削除を可能とし、空間データの更新にはポップアップダイアログを利 用できるようにした。(図3、図4)
- 現場で撮影された写真は、GPSによる位置情報と連動し、画像データベースに整理できる。
- デジタルオルソ画像の表示演算処理時間を低減化させる工夫とともに、地面に近づくと解像度を上げ、地面から離れると解像度を下げるLOD(Level of Detail)の技術を導入した。
- データベースはソフトにとらわれないODBC(Open Database Connectivity)を使用し、可搬性、互換性を高くした。
|
成果の活用面・留意点 |
- 一般的で、安価なPCでも高速で動作が可能となるようにした。推奨スペックは、
PentiumIII 800Mhz程度、GraphicAccellaretorは市価で1万円程度である。
- アプリケーションは条件付きでフリーウェアとして提供する予定である。白地図、航空写真が用意されれば、簡易な地図セッティングのツールを準備している。
|
カテゴリ |
GPS
データベース
|