タイトル | 農協合併の実態と問題――金融自由化対応を中心に―― |
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担当機関 | 農業総合研究所 |
研究期間 | 1993~1993 |
研究担当者 | |
発行年度 | 1993 |
要約 | 近年、農協系統組織は大規模な広域合併を進めている。本研究では、金融自由化対応の観点から、合併農協等を対象にアンケート調査等を実施し、合併を推進する上で当面する問題および今後検討すべき課題を整理、検討した。 |
背景・ねらい | 昭和63年の第18回全国農協大会で、農協系統機関は現在3千を超す 農協を広域合併により千程度にすることを決議した。目的は、基本 的には農協が近年の農業、農家をめぐる大きな変化に対応するため であるが、当面の主要な目的の一つに、急速に進展する金融自由化 に対応できる体制の構築がある。本調査は、今後の農協金融のあり 方を検討する一環として、農協の金融自由化対応を中心にその実態 、効果、問題点、課題等を明らかにする目的で実施した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 合併後の状況と評価、金融自由化と合併・今後の展望、未合併農協 については、合併にたいするイメージ、今後の展望等である。回答 者は、農協の参事及び金融担当責任者である。 て農協の事業体制が大きく変革される事例が少ないこと、合併後の 農協のあり方、なかでも金融機関としてのあり方についての展望が 必ずしも明確でないこと、そして少なからぬ農協では組織のあり方 自体も問題になっていること等である。 (図1~3) 合併も緒についたばかりでその効果が出るには時間がかかると思わ れるが、今回の調査からは合併を推進するに当たって多くの問題と 対処すべき課題があることが窺われる。 本調査、研究は、あくまで現時点での合併の効果、問題等を扱った ものであり、中間的、問題発掘的な域をでるものではない。また、 調査対象を広くとっているが、必ずしも全国的網羅的ではない。農 協合併は今後いっそう本格化するものであり、調査、研究も今後と も今回の結果を踏まえて、引続き進める必要がある。 |
図表1 | |
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