地域の担い手の育成と農協の課題−農家法人等と第3セクターへの対応を中心に−

タイトル 地域の担い手の育成と農協の課題−農家法人等と第3セクターへの対応を中心に−
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1993~1998
研究担当者
発行年度 1994
要約 地域農業の新たな担い手である農業法人等の多くは運転資金の調達が困難であり、農協はその供給体制を整備する必要がある。また、地域振興で重要な役割を果たす第3セクターに対して農協の積極的な関与が重要である。
背景・ねらい 農村地域においては、農業はもとより非農業・生活の分野でも担い手不足が問題となっているが、今後、地域の活性化を図るには、その新たな担い手を早急に育成・確保することが重要である。本研究の目的は、こうした新たな担い手として、農業分野では農業生産法人等(任意の農業生産組織を含む)を、また、非農業・生活分野を含めた地域振興の分野では市町村に設置される第3セクターを取り上げ、それらの当面する問題と今後の育成上での農協の課題を明らかにすることである。
成果の内容・特徴
  1. 農業生産法人等および第3セクターの実態、抱える問題、農協の関与等について全国的な規模でアンケート調査(農業生産法人等:対象923、回収430、回収率47%、第3セクター:対象471、回収312、回収率66%)を行った。
  2. 農業生産法人等は、一般に賃金の支払い等のため大口の運転資金を必要としている。しかし、約半数は運転資金の調達に困った経験があり、特に事業規模が大きく活動が活発なものほど顕著となる傾向がある。運転資金の主たる供給者である農協の体制は概して不十分であり、早急な整備が必要と思われる。
  3. 地域の振興を目的として設立されている第3セクターの中には資金不足等の問題を抱えるものが少なくない。これら第3セクターの出資や、必要な運転資金の供給のほとんどは市町村によっているが、地域の経済活動の中心的な担い手であり、かつ農村での主要な金融機関である農協は、こうした第3セクターの設立・運営に積極的に関ることが重要であり、早急に対応する必要がある。
成果の活用面・留意点 本研究では、地域振興の新たな担い手の育成に関して、資金面からの農協の課題を明らかにしたが、今後は、その具体的なあり方について研究を進める必要がある。
(表1)(表2) (表3)
図表1 228315-1.gif
図表2 228315-2.gif
図表3 228315-3.gif
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