丘陵地畑作景観の経済的評価

タイトル 丘陵地畑作景観の経済的評価
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 二肢選択CVMにより,北海道美瑛町の丘陵地畑作景観の経済的評価を行い,地域住民には16,250円,観光客には6,970円という評価額を得た。また,二肢選択CVMのもたらすバイアスの一つである回答拒否行動の存在を明らかにした。
背景・ねらい グリーンツーリズム等への関心の高まりとともに,重要な地域観光資源として農村景観が
注目を集め,その維持保全を図る自治体が増加してきている。しかしながら,農村景観は
市場での取引がなされていないため,どの程度の便益を発生しているかが明らかではない
。本研究では,観光客と地域住民に対して二肢選択CVMを適用し,経済的評価を行うこ
とで,農村景観のもたらす便益を金銭タームで明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 農村景観に対するWTP(支払意志額)として,地域住民には1人当たり16,250円,観光
    客には1人当たり6,970円という評価結果が得られた。
  2. 二肢選択法の回答を郵送で回収したことにともない,高提示額を記載したアンケートの回
    収率が低くなるという回答拒否行動(戦略的バイアス)の存在が明らかになった。
  3. 地域住民と観光客の農村景観に対するWTPには,非利用価値はほとんど影響していない
    ことが明らかとなった。
    (表1)
    (表2)
成果の活用面・留意点 住民と観光客に対するCVM調査には,対象財(美瑛町と富良野・美瑛地域),評価測度
(等価余剰と補償余剰),支払回数(年間と指定なし),回収率という四つの相違点があ
るため,両者の結果を厳密に比較することは困難である。
図表1 228385-1.gif
図表2 228385-2.gif
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