生鮮野菜の年齢階層別・性別消費動向と需要予測

タイトル 生鮮野菜の年齢階層別・性別消費動向と需要予測
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 家庭内における野菜消費が消費者の年齢や性別によって品目別に大きく異なることを明らかにした。また、加工・外食等を含めた需要予測を行い、家庭内・外の分野別に将来の需要量を予測した。
背景・ねらい 近年、野菜産地は品目別に大型化するとともに、品目によっては輸入が急増するなかで、生
鮮野菜の家庭内消費量は減少傾向にある。このため、野菜消費の長期的変動要因を品目別に
解明するとともに、消費動向から将来の需要を予測し、野菜の産地戦略の基礎データを提供
する。
成果の内容・特徴
    家計調査データの分析結果から次のようなことが明らかとなった。
  1. 野菜は高齢者の好む品目(さといも、だいこん、さやまめ、かぶ等)と、若齢者や中年層に
    好まれる品目(レタス、もやし、ばれいしょ、たまねぎ等)に分類できる
    (表1)。

  2. 10年余の間隔をおいた調査年のデータを分析した結果から、70歳以上を除くどの年齢層でも
    消費量の減少している品目(かんしょ等)、若齢者や中年層での減少の大きい品目(レタス
    等)、若齢者の消費量は減少しているが、40歳以上の年齢層では、逆に増加している品目
    (もやし等)、高齢層で消費量の増加している品目(かぼちゃ)というように消費動向に違
    いのあることがわかった(表1、
    図1)。総じていえば、若い人達を中心に野菜消費量の減
    少が大きい。
  3. 野菜の家庭内消費量は、全体としては女性の方が多いが、女性の消費量の方が男性より多い
    品目(かんしょ、ブロッコリー、にんじん、ごぼう、かぶ、かぼちゃ等)と、男性の消費量
    の方が多い品目(キャベツ、はくさい、ねぎ等)のあることがわかった。
  4. さらに、食料需給表の品目別国内生産量から家庭内消費量を減じた数量を加工や外食等の家
    庭外需要とし、家庭内消費量の10年余の変化傾向から2000年時点の家庭内需要量および家庭
    外需要量を予測した。その際、かぼちゃとレタスは輸入量を考慮した。その結果、
  5. 家庭内需要は減少しても家庭外需要の増加する品目(キャベツ、ほうれんそう、レタス)家庭
    内外とも需要が減少する品目(きゅうり)、家庭内外のどちらも増加する品目(にんじん、
    かぼちゃ)等のあることがわかった(表2)。
成果の活用面・留意点 品目別データを消費拡大等に活用する際には、ビタミン含有量の違い等に配慮する必要があ
る。また、1980年代前半における品目別輸入量が不明のため、特にかぼちゃの需要予測値は
過大となっている。
図表1 228405-1.gif
図表2 228405-2.gif
図表3 228405-3.gif
カテゴリ 加工 かぶ かぼちゃ かんしょ キャベツ きゅうり ごぼう さといも 消費拡大 だいこん たまねぎ にんじん ねぎ はくさい ばれいしょ ブロッコリー ほうれんそう もやし レタス

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