地域住民の意識変容−1985年と95年−

タイトル 地域住民の意識変容−1985年と95年−
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 滋賀県下の一農村地域で2回にわたって実施した住民意識調査の結果から、住民が地域の環境を重視し、個性や精神的な価値及び余暇を重視しながら、地域内の伝統的な価値観への同調や社会貢献志向をやや低下させていることが示された。
背景・ねらい 兼業化と混住化の進んだ農村社会において、住民の意識がどのような特徴を有し、ま 
た2度の調査が行われた10年の間にどのような変容を遂げたかについて検討する。調査対
象地は、湖東地方に位置する滋賀県愛東町であり、総世帯に占める農家の割合及び総農 
家に占めるⅠⅠ兼農家の割合が、1985年と95年でそれぞれ62.1%と84.8%、及び49.9%と 
84.8%である。ⅠⅠ兼農家率が不変的に高く、農家率が低下している。
成果の内容・特徴
    1985年と95年に滋賀県愛東町の2つの集落で18歳以上の男女住民を対象とした住民意識
    調査を実施した結果を、概略次のように要約する。有効回答数及び回答率は、1985年に
    551(79.3%)、1995年に511(69.5%)である。
  1. 居住する地域の環境を重視し、また個性や精神的な価値及び余暇を重視する同町住
    民の意識における基本的な特徴は、1985年と95年で不変である(表1)。
  2. しかし、2回の調査が行われた10年の間に、住民の間で私的価値追求的な傾向が着目
    されるようになり、地域内の伝統的な価値観への同調傾向や社会貢献志向がやや低下
    した(表1)。
  3. 住民意識は年齢階層(及び職業)との相関が高く(表2)
    、伝統的な意識の担い手層として、高齢の男子農林業従事者が着目される。
成果の活用面・留意点 質問紙を用いた自計式の調査に基づくものであるが、同一地域における住民の意識変
容についての反復調査研究の成果として参照していただきたい。
図表1 228418-1.gif
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