良食味水稲「あわみのり」の栽培法 徳島農試

タイトル 良食味水稲「あわみのり」の栽培法 徳島農試
担当機関 徳島県立農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者 豊成 傑
薮内和男
発行年度 1998
要約 「あわみのり」の移植適期は5月下~6月中旬である.「あわみのり」は㎡当たり籾数レべルが高く収量性が高いことと耐倒伏性がやや弱いことから、基肥量は「日本晴」標準量の5~7割程度を目安とする。
背景・ねらい 「あわみのり」は普通期の主力品種である「日本晴」に替わる良食味水稲として平成11年から一般農家で本格的に栽培されるため、品種特性に応じた栽培法の解明が必要である。
そこで、「あわみのり」の移植適期及び施肥法を「日本晴」と比較し明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「あわみのり」の収量は、どの作期においても「日本晴」を上回り安定している(図1)。
  2. 「あわみのり」の品質は、5月下~6月中旬移植で良質である。5月下旬より早い移植になると未熟粒(基白、背白)が発現し品質は低下する(図1)。
  3. 「あわみのり」の多収要因は、「日本晴」と比べ㎡当たり籾数が多いためである。また、「あわみのり」は「日本晴」より稈長は短いが、耐倒性は劣る(表1)。
  4. 「あわみのり」は基肥の3~5割減量により、稈長が短く耐倒伏性が高まり、収量低下も認められない(表1)。
  5. 「あわみのり」の穂肥時期については、基肥量が少ない場合は早い穂肥(出穂前26日)が籾数確保に効果があり、また基肥量が多い場合は遅い穂肥(出穂前19日)が登熟を高める効果がある(図2)。

成果の活用面・留意点
  1. 県内平坦部の普通期栽培地域に適用できる。
  2. いもち病にはやや弱いので常発地帯では栽培しない。また、いもち病防除薬剤の箱施用を必ず実施するなど予防対策を十分講じる。

図表1 228670-1.jpg
図表2 228670-2.jpg
図表3 228670-3.jpg
カテゴリ 病害虫 あわ いもち病 水稲 施肥 品種 防除 薬剤 良食味

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