PMMoV抵抗性ピーマン新品種‘トサヒメR’ 高知農技セ

タイトル PMMoV抵抗性ピーマン新品種‘トサヒメR’ 高知農技セ
担当機関 高知県農業技術センタ-
研究期間 1998~2000
研究担当者 松本満夫
新田益男
野町敦志
澤田博正
発行年度 1998
要約 ピーマン‘トサヒメR’はPepper mild mottle tobamovirus(PMMoV)およびtomato mosaic tobamovirus(ToMV)に抵抗性を備え、収量、果実品質がすぐれる中長形果のF1品種である。促成栽培に適する。
背景・ねらい ピーマン促成栽培においては、PMMoVによるモザイク病の発生と蔓延が収量や品質の低下をもたらし、生産上の最も大きな問題となっている。そこで、PMMoV抵抗性と高い促成栽培適性を備えた中長型果形のF1品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 育成の経過
    ‘トサヒメR’は中長形果のPMMoV抵抗性系統‘95S-1-4’を種子親に、ベル型果のToMV抵抗性系統‘MK18-3-1’を花粉親として作出されたF1品種である。
  2. 特性の概要
    (1)PMMoVおよびToMVに対して過敏感反応型の抵抗性を示す。
    (2)開花始めは標準品種‘みはた1号’と同程度で、やや早生である。生育初期~中期の草勢は標準品種より強く、後期は同等である。節間長は標準品種より長く、草丈も高い。葉は標準品種よりやや大きい。
    (3)収穫時の果実は、標準品種よりやや長い中長形で、果肉の厚さが約2.5mmである。果頂部の形状は凹で、先尖り果の発生は少ない。果の緑色度と光沢は中、果面のしわやや少である。
    (4)促成栽培における総収量は標準品種と同等であるが、果形の乱れが少なく、上物果率が高く、上物収量は多い。
 
図1 ‘トサヒメR’の育成経過表1 果実特性表2 促成栽培における収量および耐病性
成果の活用面・留意点
  1. 促成栽培に適する。栽培にあたっては、草勢の低下や果色の減退を防ぐため、適切な肥培管理と整枝管理を行う。
  2. PMMoVに対しては、高温時の若苗に感染すると茎頂部等にえそ症状が現れることがある。感染防止のため、感受性品種との混植を避ける。
  3. 種子の供給は当面、県内に限られる。
 
図表1 228698-1.jpg
図表2 228698-2.jpg
図表3 228698-3.jpg
カテゴリ ICT 新品種 抵抗性 ピーマン 肥培管理 品種

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