愛媛県在来ジャガイモのウイルスフリー化と優良系統の選抜

タイトル 愛媛県在来ジャガイモのウイルスフリー化と優良系統の選抜
担当機関 愛媛県農業試験場
研究期間 1995~1998
研究担当者 玉置 学
廣瀬由紀夫
永井賢治
発行年度 1998
要約 愛媛県下の在来ジャガイモ13系統をウイルスフリー化し、マイクロチューバーを作出した。それらより種イモを育成し、皮色、形状、煮イモ特性等に優れた3系統を選抜した。
キーワード 在来ジャガイモ、ウイルスフリー、マイクロチューバー
背景・ねらい 県下中山間地域で栽培されている在来ジャガイモは、煮崩れが少なく、良食味系統が多い。しかし、その全てがウイルスに汚染され、収量性が低下し、イモの肥大も悪い。そこで、これら地域の高付加価値特産作物とするため、ウイルスフリー化を図り、優良系統を選抜した。
成果の内容・特徴
  1. 茎頂培養により作出した個体を用いたマイクロチュバーの好適作出条件は、従来用いられている17℃暗黒条件よりも高温の25℃暗黒条件で、培地はMS+寒天8g/リットル(pH5.8)ショ糖70、80、90g/リットルである(表1)。
  2. 在来ジャガイモのマイクロチューバーは、5℃で6カ月貯蔵できる(表2)。
  3. RAPDパターンから、在来ジャガイモは現在栽培されている品種と異なっている(表3)。
  4. 皮色、形状、煮芋特性等優れた特徴を持つS-2、S-10、S-13系統は、ウイルスフリー化することで、株の枯死、生育不良等株間の差が無くなり、安定的な生産が出来る。これらのことから、県下中山間地域の特産作物になる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 県下中山間地域に特産物として普及できる。
  2. ウイルスの再感染を防ぐため、地域単位て一斉に更新を行う。
図表1 228709-1.jpg
図表2 228709-2.jpg
図表3 228709-3.jpg
図表4 228709-4.jpg
カテゴリ 高付加価値 中山間地域 ばれいしょ 品種 良食味

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