イチゴ萎黄病に対するクロルピクリンテープ状製剤の低薬量処理法

タイトル イチゴ萎黄病に対するクロルピクリンテープ状製剤の低薬量処理法
担当機関 愛媛県農業試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 篠撝毅
松崎幸弘
発行年度 1999
要約  臭化メチル代替剤としてクロルピクリン剤のテープ状製剤(クロルピクリン55.0%)を畝内に処理する方法では、イチゴ萎黄病に対して防除効果は高く、しかも慣行の処理方法に比べ使用量も低減できる。また、従来の液剤使用に比べ土壌消毒作業も簡便でかつ安全に実施できる。
背景・ねらい
愛媛県内で臭化メチルが最も多く使用されているイチゴでは、2005年の臭化メチルの全廃に伴い、土壌病害、特に萎黄病に対する代替剤による防除対策技術の確立は急務である。臭化メチル代替剤としてクロルピクリンテープ状製剤による土壌消毒が有効であるが、経費がかかるため処理量の低減を図り経費を節減する必要がある。そこで、畝立て後に処理することによって処理量の低減を図り、イチゴ萎黄病に対する防除効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 畝立て後(畝幅105cm)、クロルピクリンテープ状製剤を畝中央深さ15cmの溝に一 本施用後、直ちに覆土及び被覆(ポリエチレンフィルム0.03mm厚)し、被覆資材除去後はガス 抜き等の耕耘をせず定植時まで放置する処理法は、慣行処理に比べイチゴ萎黄病に対する発病抑制効果は高い。(図1、2)
  2. 畝幅105cmでのこの処理法は、100㎡当たり約95mの処理量となり、慣行処理(100㎡当 たり110m)に比べ約14%使用量が低減でき経費の節減も可能である。
成果の活用面・留意点
  1. テープ状製剤においても、開封時及び土壌消毒時には若干のガスが感知されるのでマスク、保護めがね等の従来からの安全対策は万全にする。
  2. 土壌の種類等によりガス抜けが遅い場合があるので、定植前にはダイコン、レタス種子等で発芽状況を確認する。
  3. クロルピクリン剤による土壌消毒は、臭化メチルよりも地上部の初期生育が旺盛になる傾向がある。

図表1 228739-1.jpg
図表2 228739-2.jpg
カテゴリ 病害虫 萎黄病 いちご くり 栽培技術 だいこん 土壌消毒 防除 レタス

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