ショウガ根茎腐敗病防除における臭化メチル代替対策

タイトル ショウガ根茎腐敗病防除における臭化メチル代替対策
担当機関 高知県農業技術センター
研究期間 1998~1999
研究担当者 竹内繁治
発行年度 1999
要約  ショウガ根茎腐敗病の防除では、クロルピクリン錠剤、ダゾメット粉粒剤およびカーバムナトリウム塩液剤による土壌くん蒸に、臭化メチルに近い防除効果が認められ、代替剤として有望である。
背景・ねらい
本県では各種の土壌病害を回避する目的で臭化メチルが広く使用されており、農業場面での使用量は全国第1位である。ところが、臭化メチルはオゾン層破壊物質に指定され、先進国では不可欠用途を除き2005年までに全廃されることが決定された。臭化メチルの全廃が本県の農業生産に及ぼす影響は極めて大きいことから、臭化メチルに依存しない土壌病害防除技術を早急に確立する。
成果の内容・特徴
  1. クロルピクリン錠剤埋め込み処理、ダゾメット粉粒剤土壌混和処理およびカカーバムナトリウム塩液剤点注処理には、ショウガ根茎腐敗病に対する防除効果が認められる(表1)。
  2. ショウガ根茎腐敗病に対するクロルピクリン錠剤の土壌混和処理または地表面処理の防除効果は、埋め込み処理とほぼ同等~やや低い(表1)。
  3. カーバムナトリウム塩液剤の散布混和処理は、ショウガ根茎腐敗病に対する防除効果が同剤の点注処理よりも高い(表1)。また、本処理では抑草効果も点注処理に優る。
  4. 植え付け前の土壌くん蒸に生育中のメタラキシル粒剤処理を組み合わせることで、ショウガ根茎腐敗病に対するより高い防除効果が得られる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. カーバムナトリウム塩液剤の散布混和処理では、くん蒸作業中に目や喉を強く刺激するガスが発生するので、マスクを着用するなど安全対策を怠らない。また、ビニールハウス内では刺激がより激しく、危険を伴うので、処理法の改善など具体的な対策が明らかになるまでは、散布混和処理を行わない。

図表1 228745-1.jpg
図表2 228745-2.jpg
カテゴリ 病害虫 くり しょうが 土壌くん蒸 防除

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