牛発育途上卵子の活用による良質受精卵の生産技術

タイトル 牛発育途上卵子の活用による良質受精卵の生産技術
担当機関 徳島県畜産試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者 岡久靖司
音井威重
笠井裕明
後藤充宏
今川智久
山本 憲
福見善之
堀北直樹
発行年度 1999
要約  本技術は、発育途上卵子から優良受精卵を低コスト大量生産するもので、卵巣より取り出した発育途上卵子をコラーゲンゲルに包埋し、体外発育培養させることに特徴がある。これにより、発育途上卵子から世界で初めて子牛を生産することに成功した。
背景・ねらい
本県和牛は、高級牛肉として「阿波牛」のブランド名で京阪神を中心とした消費地へ流通し、その増産が要望されている。さらに自由化にともないこれまで以上の低コスト生産と品質の向上が求められている。そこで、優良子牛の低コスト大量生産を可能とする受精卵生産技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本技術の第1段階は、卵巣表面の薄片から採取した発育途上卵子(直径90~99μm)を、コラーゲンゲルに包埋した状態で体外発育培養する。
    これにより、直径が約110μ
    mの体外受精に利用可能な卵子まで発育し、その生存率は36.5%であった(表1)。
  2. 次に体外培養後に成長した卵子を、体外受精したところ、その分割率は15.6%、胚盤胞発生率は4.4%であり、体外発育培養卵子から受精卵の生産が可能となった(表2)。
  3. 移植可能となった受精卵3個を受卵牛3頭に移植し1頭が受胎、277日後正常な産子を得た。
成果の活用面・留意点
  1. 発育途上卵子を利用することにより、通常の数倍の受精卵が得られる可能性があり、高品質肉用牛の生産性向上を図ることができる。

図表1 228765-1.jpg
図表2 228765-2.jpg
カテゴリ 低コスト 肉牛

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