帯状皆伐と簡易被覆による筍の早出し栽培

タイトル 帯状皆伐と簡易被覆による筍の早出し栽培
担当機関 徳島県立農業試験場
研究期間 1995~1999
研究担当者 安渕次郎
川口公男
発行年度 1999
要約  タケノコ園において親竹を帯状に皆伐(親竹を幅8mに皆伐し幅4m親竹を残す)、簡易ハウス、有孔ポリマルチの簡易被覆を行った場合、地温が上昇し、早期収量が多く効果が認められた。
背景・ねらい
筍の単価は低迷気味であるが、大阪中央市場における筍の平均単価は、12月から3月まで665~784円/kgと高値で推移している。そこで帯状皆伐により早期収量の増加を図り栽培農家の経営安定に資す。
成果の内容・特徴
  1. 試験区は、傾斜度12度の南南東向きの園で設定し実施した(表1)。
  2. 地温の上昇効果は、簡易ハウスで3.8~6.8℃、有孔ポリマルチでは2.0~5.1℃高く推移した。また、ハウスやマルチを行うことで2~3月の積算温度は、発筍に要する目安とされている500~600℃を200~300℃越えた(表2)。
  3. 平成10年3月までの収量は、対照区に比較して3.2~25.4kg上回り、4月までの収量に対する比率は慣行の21%に対してハウスで46~54%、マルチで55%となり早堀効果が伺えた(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 地温の上昇効果を高めるため皆伐を行う園は、日当たりの良い方へ向いた園で行う。また、日当たりが良くなり土地が乾燥して収量への影響が懸念されるため、乾燥年は潅水する必要がある。
  2. 日当たりを良くして地温の上昇効果を高めるため、うら止め(親竹の先止め)を行う必要がある。

図表1 228787-1.jpg
図表2 228787-2.jpg
図表3 228787-3.jpg
カテゴリ 簡易ハウス 乾燥 経営管理 たけのこ

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