ハウスキュウリにおける育苗時摘心2本誘引仕立て法

タイトル ハウスキュウリにおける育苗時摘心2本誘引仕立て法
担当機関 高知県農業技術センター
研究期間 1998~1999
研究担当者 榎本哲也
高橋昭彦
前田幸二
発行年度 1999
要約  キュウリのハウス栽培で、3.5葉期に主茎を3節で摘心した苗を用い、主茎の第2、3節から発生した第1次側枝を誘引する育苗時摘心2本誘引仕立て法で栽培した場合、慣行とほぼ同等の収量が得られ、栽培管理の省力化ならびに単純化が図られる。
背景・ねらい
ハウスキュウリ‘シャープ1’はつる下げ誘引仕立てにより栽培されている。しかし、つる下げ誘引仕立てでは、収穫前期には主枝の誘引・摘心、誘引枝の選定・誘引、側枝の摘心・切り戻し、主枝・側枝・誘引枝での部位別収穫等に多大の労力を要する。そこで、省力的な新しい
“育苗時摘心2本誘引仕立て法”を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 適用作型:抑制
  2. 育苗方法
     (1)播種時期:慣行より10日程度早い8月上旬頃までとする(表1)。
     (2)摘心時期:3.5葉時に主茎を3節で摘心する(図1)。
  3. 定植時期
    慣行と同じ、9月上旬頃までとする(図2)
  4. 栽植様式:うね幅180cm、株間60cm、条間30cm、2条千鳥植えとする(1,850株/10a、誘引枝 3,700本/10a)(図3)。
  5. 仕立て法:主茎の2、3節から発生した第1次側枝を誘引する。
     
 特徴
  1. 慣行のつる下げ誘引仕立てに比べて、収穫開始時期がやや早く、初期収量が多い。
  2. 誘引枝のみの管理となるため主枝の誘引、主枝および側枝の摘心、側枝の切り戻し誘引枝の選定、主枝着生葉の摘葉作業が不要となり、収穫作業も単純化される。
成果の活用面・留意点
  1. 穂木には‘シャープ1’、台木には‘スーパー雲竜’を用いた試験結果である。
  2. 接ぎ木、育苗管理、温度管理は慣行に準ずる。
  3. 本技術は促成栽培にも適用できる。

図表1 228793-1.jpg
図表2 228793-2.jpg
図表3 228793-3.jpg
図表4 228793-4.jpg
カテゴリ 育苗 温度管理 きゅうり 栽培技術 省力化 台木 接ぎ木 播種

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